ポール・ジョージ

ポール・ジョージ：苦難を乗り越え進化を続けるオールラウンダー

ポール・クリフトン・アンソニー・ジョージ（Paul Clifton Anthony George）は、1990年5月2日生まれ、アメリカ合衆国カリフォルニア州出身のプロバスケットボール選手です。現在はNBAのフィラデルフィア・76ersに所属し、シューティングガードとスモールフォワードをこなすスウィングマンとして活躍しています。

大学時代とNBA入り

カリフォルニア州立大学フレズノ校で2年間プレーした後、2010年のNBAドラフトでインディアナ・ペイサーズから1巡目10位指名を受けNBA入りを果たしました。ルーキーシーズンにはオールルーキーセカンドチームに選出され、その才能の片鱗を見せました。

ペイサーズ時代：スターダムへの階段

ペイサーズでは、2012-13シーズンにエースのダニー・グレンジャーの怪我を機に、攻守両面で目覚ましい成長を遂げました。自身初のオールスター出場とMIP（最も成長した選手賞）受賞を果たし、チームを牽引しました。2013-14シーズンには、チームを開幕9連勝に導き、オールスターにスターターとして選出されるなど、リーグを代表する選手へと成長しました。

しかし、2014年にはFIBAワールドカップに向けたトレーニングキャンプ中に右足の重傷を負い、長期離脱を余儀なくされました。懸命なリハビリを経て見事に復帰を果たすと、2015-16シーズンには月間最優秀選手に選出され、オールスターにも選ばれるなど、完全復活をアピールしました。

サンダー、クリッパーズでの活躍

2017年、オクラホマシティ・サンダーへ移籍。ラッセル・ウェストブルックとの強力なデュオを結成し、チームを牽引しました。2018-19シーズンには、オールNBAファーストチームに選出されるなど、キャリアハイのシーズンを送りました。

2019年にはロサンゼルス・クリッパーズへ移籍。カワイ・レナードと共にチームを優勝候補に押し上げました。2020-21シーズンには、プレーオフで自己最多得点を更新するなど、勝負強さも見せつけました。

76ersでの新たな挑戦

2024年7月、フィラデルフィア・76ersと大型契約を結び、新たなチームで再出発を切りました。ジョエル・エンビードとの連携で、76ersを悲願の優勝に導けるか、注目が集まっています。

プレースタイルと評価

ジョージは、208cmの身長と高い運動能力を生かしたオールラウンダーです。元々はシューティングガードとしてプレーしていましたが、ペイサーズ時代にスモールフォワードに転向してからは、その才能をさらに開花させました。得点能力が高く、アウトサイドシュート、ドライブ、ポストプレーなど、多彩な攻撃パターンを持っています。また、ディフェンスにも優れており、スティール王を獲得した経験もあります。ブライアン・ショウに「最高のツーウェイプレーヤー」と言わしめたほどのディフェンス力は、ジョージの大きな魅力の一つです。

まとめ

ポール・ジョージは、度重なる怪我を乗り越え、常に進化を続けるNBAを代表する選手の一人です。76ersでの新たな挑戦で、どのような活躍を見せてくれるのか、今後の活躍が期待されます。

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