ポール・ブラウン (ミュージシャン)

ポール・ブラウン：スムーズジャズ界の巨匠

ポール・ブラウン（Paul Brown、1956年7月8日生まれ）は、アメリカ合衆国ロサンゼルス出身の音楽プロデューサー、レコーディング・エンジニアであり、ギタリスト、ボーカリストとしてもその才能を発揮しています。特にスムーズジャズやフュージョンの分野で広く知られ、数多くのアーティストを手がけてきました。

音楽への目覚めと初期のキャリア

5歳でドラム、7歳でギターを始めたポール・ブラウンは、幼少期から音楽に親しんで育ちました。ビートルズやピーター・ガブリエルの楽曲をカバーするなど、多様な音楽に影響を受けました。15歳という若さでアシスタント・プロデューサーとしてのキャリアをスタートさせています。

プロデューサーとしての成功

エンジニアとしてボビー・コールドウェルなどの作品に携わっていたブラウンは、1991年、コールドウェルのツアー中に当時バックミュージシャンだったボニー・ジェイムスを見出し、プロデュースを手がけたことがきっかけで、プロデューサーとして一躍脚光を浴びます。その後、ピーター・ホワイト、カーク・ウェイラム、ラリー・カールトン、ノーマン・ブラウン、パティ・オースティン、ジョージ・ベンソンなど、数々の著名アーティストの作品をプロデュースし、ヒットチャートを賑わせ、スムーズジャズ・ブームを牽引しました。グラミー賞の受賞歴も2回を数えます。

ギタリスト、ボーカリストとしてのソロ活動

2004年には、ギタリストとしてアルバム『アップ・フロント』でソロデビューを果たします。GRPレコードからリリースされたこのアルバムには、自身がプロデュースを手がけたボニー・ジェイムスやピーター・ホワイトらが参加。ジャズ・スタンダードの「マイ・ファニー・ヴァレンタイン」やジェームス・テイラーの「寂しい夜 (Don't Let Me Be Lonely Tonight)」のカバーを収録し、ボーカルにも挑戦しています。シングル「24/7」はラジオ&レコーズで2位を獲得し、プロデューサーとしてだけでなく、アーティストとしての自信も深めました。2005年にはアルバム『ザ・シティ』を発表し、よりファンキーなプレイを披露しています。

2007年には、ピーク・レコードに移籍し、Paul Brown & Friends名義でアルバム『White Sand』をリリース。ジェシー・J、アル・ジャロウ、ボニー・ジェイムス、ボビー・コールドウェル、デイヴィッド・ベノワ、リナ、ユージ・グルーヴ、リック・ブラウンなど、豪華なゲスト陣が参加しました。

ディスコグラフィー（リーダー・アルバム）

『アップ・フロント』 - Up Front (2004年、GRP)
『ザ・シティ』 - The City (2005年、GRP)
White Sand (2007年、Peak)
Foreign Xchange (2009年、Peak) ※with マーク・アントワン
Love You Found Me (2010年、Shanachie)
The Funky Joint (2012年、Woodward Avenue)
『トゥルース・ビー・トールド』 - Truth B Told (2014年、Woodward Avenue)
One Way Back (2016年、Woodward Avenue)
Uptown Blues (2018年、Woodward Avenue)
Ones Upon A Time (2020年、Woodward Avenue)
Soul Searchin' (2021年、Shanachie) ※with ラリー・カールトン
Promised Land (2022年、Shanachie)

外部リンク

公式ウェブサイト（英語）
GRP内（英語）
ピーク・レコード内'>ピーク・レコード内（英語）
allmusic Paul Brown
MySpace.com - Paul Brown
Discogs'>ポール・ブラウン - Discogs（英語）

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