マイクロエース

株式会社マイクロエース（MICRO ACE）について

埼玉県蕨市に本社を構える株式会社マイクロエースは、鉄道模型やプラモデルの製造を行う企業です。1990年代後半からは鉄道模型を中心にプロダクト展開を行っており、かつてはプラモデルの製造も盛んでしたが、現在は旧製品の再生産が主となっています。ブランド名は、元々の「しなのマイクロ」から「マイクロ」と「アリイ」の「A（エース）」を組み合わせたもので、鉄道模型部門の歴史も深いものです。

沿革

マイクロエースは、1963年に東京都板橋区仲宿で創業し、その後10年近くにわたって複数の模型製造会社の下請け業務を行ってきました。会社は1966年に株式会社有井製作所への改組を経て、プラモデルの製造に特化しました。1980年には倒産したしなのマイクロの設備を引き継ぎ、Nゲージ鉄道模型に進出し、その後一時撤退を経験しますが、1996年に再度参入。そして2004年、新たに株式会社マイクロエースとして事業を開始し、現在のブランド名が確立されました。

主力製品とプラモデルの展開

プラモデル

マイクロエースは、特にキャラクター模型やスケールモデルにおいて広く知られています。過去には著名なテレビ番組とのコラボ製品も多く、製品の企画は時代の流れに敏感に反応していました。彼らのプラモデルは、かつて他社の金型を使用した再生産が盛んで、航空機、艦船、車両モデルなど多岐にわたっています。さらに、1980年代にはガンプラブームに乗じた商品展開も行っていました。

近年では、倒産した河合商会のブランド「風物詩シリーズ」などを引き継ぎ、自社ブランドで新たな製品をリリースし続けています。特に「新橋駅前 C11 292」といった記念商品も発売され、プラモデル製造の歴史的な側面を引き続き享受しています。

鉄道模型

マイクロエースの鉄道模型部門では、1996年以降、特にNゲージ市場に力を入れてきました。彼らの製品はリアルなプロポーションで評価されており、小型モデルながらも細部にわたるこだわりが魅力です。国鉄の蒸気機関車や電車など、様々な車両が製品化されており、過去の名車から最新型の車両まで幅広く扱っています。

製品の特長としては、同一車両の異なるバリエーションの製品化や、特定ナンバー・特定編成のモデルの展開があり、マニアからの支持を受けています。また、再生産時には常に番号やデザインの変更が行われ、限定品としての価値を高めています。加えて、周辺機器の開発も行っており、近年はLEDライトやスピーカー機能を備えた製品も登場しています。

結論

株式会社マイクロエースは、鉄道模型とプラモデルの製造を通じて、多くのファンから支持を得る企業です。彼らの製品は、歴史を重ねた技術力とスタイルを反映し、多様なモデルを提供し続けています。これからも新たな製品の登場が期待されており、様々なモデルファンに愛される存在であり続けるでしょう。

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