マイケル・バレット

マイケル・バレット：波乱万丈な野球人生と慈善活動

マイケル・パトリック・バレット（Michael Patrick Barrett、1976年10月22日 - ）は、ジョージア州アトランタ出身の元プロ野球選手（捕手）です。右投右打。

高校時代からプロ入りまで

バレットは高校時代、遊撃手として才能を発揮し、全米ジュニア代表にも選ばれるほどでした。1995年のMLBドラフトでモントリオール・エクスポズから1巡目（全体28位）で指名され入団。当初は遊撃手としてプレーしましたが、プロ入り後の1996年に捕手へのコンバートを命じられます。これは、同じポジションにライバルがいたことと、バレット自身の機敏性が課題視されたためでした。

捕手としての開花とメジャーデビュー

1997年、A+級でフロリダ・ステートリーグのベストナインに選出。バレットは捕手として順調に成長し、三塁手から捕手へ転向したボブ・ブーンになぞらえられました。1998年にはAA級で打率.320、18本塁打、84打点という好成績を残しましたが、クリス・ウィジャーがメジャーでレギュラー捕手として活躍していたため、球団から三塁手への再転向を打診されます。同年9月19日には三塁手としてメジャーデビューを果たしました。

2001年以降は再び捕手として出場するようになり、2003年シーズン後にはオークランド・アスレチックスを経てシカゴ・カブスへトレードされました。

カブスでの活躍とトラブル

カブス在籍時の2005年にはシルバースラッガー賞を受賞し、2006年にはワールド・ベースボール・クラシック（WBC）のアメリカ代表にも選出されるなど、充実した日々を送りました。

しかし、2006年5月20日のシカゴ・ホワイトソックス戦では、本塁付近で交錯したA・J・ピアジンスキーに逆上し、顔面を殴打。この行為により10試合の出場停止と罰金が課せられました。また、2007年6月1日のアトランタ・ブレーブス戦では、自身のパスボールと暴投で失点し、先発のカルロス・ザンブラーノが激怒。ザンブラーノとベンチ裏で殴り合いの大喧嘩を繰り広げるという騒動も起こしました。その後、同年6月20日にトレードでサンディエゴ・パドレスへ移籍。

社会貢献活動

2006年、チームメイトであったデレク・リーの娘がレーバー先天性黒内障という難病を患い、失明の危機に瀕していることが判明しました。バレットは同病気の根絶を目指す「プロジェクト3000」を立ち上げ、自身も5万ドルの寄付と、本塁打1本につき1万ドルの追加寄付を発表し、社会貢献にも尽力しました。

引退後

2008年12月28日、トロント・ブルージェイズとマイナー契約を結びましたが、2010年にニューヨーク・メッツ傘下マイナーでプレーしたのを最後に現役を引退しました。

プレースタイルと評価

バレットは、強肩と正確なスローイングが持ち味の捕手でした。打撃面でも、2005年にシルバースラッガー賞を受賞するなど、パンチ力のある打撃を見せています。しかし、短気な性格が災いし、乱闘騒ぎを起こすこともありました。

年度別打撃成績

（省略）

表彰

シルバースラッガー賞：1回（2005年）

脚注

（省略）

外部リンク

（省略）

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