マイケル・フィンリー

マイケル・フィンリー：NBAのスコアリングガード

マイケル・ハワード・フィンリー（Michael Howard Finley、1973年3月6日 - ）は、アメリカ合衆国イリノイ州メルローズ・パーク出身の元プロバスケットボール選手です。NBAで15シーズンに渡り活躍し、その得点能力とオールラウンドなプレースタイルでファンを魅了しました。ポジションは主にシューティングガード、またはスモールフォワードを務めました。

プロ入りと初期の活躍

ウィスコンシン大学でプレイした後、1995年のNBAドラフトでフェニックス・サンズから1巡目21位指名を受けてNBA入りを果たします。ルーキーシーズンから先発に定着し、1試合平均15得点、4.6リバウンド、3.5アシストという成績を残し、オールルーキーファーストチームに選出されました。しかし、翌シーズンにチャールズ・バークレーがチームを去ると、チームは開幕から13連敗を喫し、フィンリーはシーズン途中にジェイソン・キッドとのトレードでダラス・マーベリックスへ移籍することになります。

マーベリックス時代：ビッグスリーの一角として

マーベリックスでは、1試合平均20得点以上、5アシスト前後を記録するエースとして活躍しました。フィンリーが加入した当時のマーベリックスは低迷していましたが、1998年にダーク・ノヴィツキー、後にスティーブ・ナッシュが加入すると、彼ら3人は「ビッグスリー」と呼ばれるようになり、チームは徐々に力をつけていきます。1999-2000シーズンには、前シーズンの2倍の勝利数を記録しました。この頃、フィンリー自身もキャリアの全盛期を迎え、同シーズンにはキャリアハイとなる1試合平均22.6得点、6.3リバウンド、5.3アシストを記録、1999年と2000年にはオールスターにも出場しました。2002年11月27日のデトロイト・ピストンズ戦では、キャリアハイとなる42得点を挙げています。チームは2002-2003シーズンにはシーズン60勝という当時のチーム記録を達成し、初のカンファレンスファイナルに進出するなど、リーグ有数の強豪へと成長しました。しかし、2005年、チームはサラリーキャップ調整のため、フィンリーを解雇することになります。

スパーズ時代：念願の優勝

FAとなったフィンリーは、かつてのチームメイト、ニック・ヴァン・エクセルの誘いを受け、マーベリックスのライバルであるサンアントニオ・スパーズへ移籍します。スパーズでは、マヌ・ジノビリのバックアップとしてプレイし、出場時間は減少しましたが、ベテランとしての経験をチームに還元しました。プレイスタイルも、パワーとスピードを生かしたスタイルから、ジャンプシュートを中心としたシューターへと変化しました。2006-2007シーズンには、ジノビリがシックスマンに転向したため、プレイオフでは先発として起用され、1回戦のデンバー・ナゲッツとのシリーズ第6戦では、スリーポイントシュートを9本中8本成功させるなど活躍しました。チームはファイナルまで勝ち進み、クリーブランド・キャバリアーズを4連勝で下し、フィンリーは念願のチャンピオンリングを手に入れます。

キャリア晩年

2007-2008シーズンもスターターとして82試合全てに出場。プレーオフ一回戦フェニックス・サンズ戦では、終了間際に同点となる3ポイントシュートを決め、チームの勝利に貢献しました。その後、カンファレンスファイナルでロサンゼルス・レイカーズに敗れています。2010年2月28日にウェーバーにかけられ、3月6日にボストン・セルティックスと契約。同年のロサンゼルス・レイカーズとのNBAファイナルにも出場しましたが、敗れています。

プレースタイルと評価

フィンリーは、得点能力が高く、アウトサイドシュート、ドライブ、ポストプレイなど、多彩な攻撃パターンを持っていました。また、パスセンスにも優れており、アシストも多く記録しました。ディフェンス面でも貢献し、リバウンドやスティールも記録するなど、オールラウンドな活躍を見せました。NBAを代表するスコアリングガードとして、長年に渡り活躍した名選手です。

その他

シカゴ近郊出身で、マイケル・ジョーダンの大ファンだった。
高校時代、ジョーダンと1on1の試合をしたことがある。
* 1997年のスラムダンクコンテストで、側転からのダンクに失敗した。

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