マイヨ・ブラン・ア・ポワ・ルージュ

ツール・ド・フランスにおけるマイヨ・ブラン・ア・ポワ・ルージュ、通称「マイヨ・ア・ポワ」または「マイヨ・グランペール」は、山岳賞を獲得した選手に贈られる特別なジャージです。白地に赤い水玉模様が特徴で、クライマーとしての卓越した能力を象徴します。

山岳賞の仕組み

山岳賞は、コース中に設定された山岳ポイントを通過順位に応じて選手に与えられます。山岳ポイントは、登坂の勾配や距離といった難易度によってカテゴリー分けされ、カテゴリーに応じて獲得できるポイントが異なります。最も多くの山岳ポイントを獲得した選手が、マイヨ・ブラン・ア・ポワ・ルージュを着用する権利を得ます。

ジャージの歴史

山岳賞の表彰自体は1933年から行われていましたが、マイヨ・ブラン・ア・ポワ・ルージュが初めて登場したのは1975年です。この特徴的なデザインは、当時のスポンサーであった製菓会社「ショコラ・プーラン」の人気商品、キャンディーのパッケージに由来します。

その後、1993年からはスーパーマーケット「シャンピオン」がスポンサーとなり、ジャージも同社のイメージカラーを反映したものとなりました。2009年以降は、「シャンピオン」の親会社であるカルフールがスポンサーを引き継ぎました。それ以前には、コカ・コーラ・ライトがスポンサーを務めた時期もありました。

パリ〜ニースにおける山岳賞

ツール・ド・フランスと同様に、ASO（アモリー・スポール・オルガニザシオン）が主催するパリ〜ニースでも、ツール・ド・フランスと同一デザインの山岳賞ジャージが使用されています。

ツール・ド・フランスのその他の賞

ツール・ド・フランスには、山岳賞以外にも、個人総合優勝者に与えられるマイヨ・ジョーヌ、スプリント賞のマイヨ・ヴェール、そして新人賞のマイヨ・ブランといった、様々な賞が存在します。

類似の賞

自転車ロードレースのグランツールである、ジロ・デ・イタリアのマリア・アッズーラ、ブエルタ・ア・エスパーニャのモンターニャも、それぞれ山岳賞に相当する賞です。

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