マケマケ

マケマケは、イースター島（ラパ・ヌイ）の神話に登場する重要な神です。具体的には、人間を創造した神として知られています。発音は[ˈmɑkeˈmɑke]です。また、マケマケは豊穣の神としての側面も持ち合わせており、人々の生活に恵みをもたらす存在として崇められていました。

モアイ像が建てられる以前の時代には、タンガタ・マヌ（鳥人信仰）と呼ばれる信仰が盛んでした。マケマケは、この鳥人信仰における最高神として位置づけられ、特別な存在として扱われていたことが伺えます。マケマケの表記には、"Make-make"や"MakeMake"といったバリエーションも見られます。

イースター島には、岩に刻まれた絵であるペトログリフ（岩面彫刻）が数多く残されています。これらのペトログリフの中には、マケマケをテーマにしたものが頻繁に見られ、当時の人々がマケマケをいかに重要な存在として捉えていたかを物語っています。

また、マケマケは天体の名前にもなっています。冥王星型天体であるマケマケ（2005 FY9）は、この神話の神であるマケマケにちなんで命名されました。さらに、地方競馬で活躍した競走馬マケマケも、同じく冥王星型天体のマケマケから名付けられています（戦績は136戦9勝 [9-15-14-98]）。

このように、マケマケはイースター島の神話における創造神、豊穣神としてだけでなく、現代においても天体や競走馬の名前としてその名を残しており、イースター島の文化を象徴する存在と言えるでしょう。

参考文献

Alfred Métraux. [1940] 1971. Ethnology of Easter Island. Bernice P. Bishop Museum Bulletin 160. Honolului: Bishop Museum Press.
Katherine Routledge The Mystery of Easter Island 1919 ISBN 0-9328 1 3-48-8
* VAN TILBURG, Jo Anne. 1994. Easter Island: Archaeology, Ecology and Culture. Washington D.C.: Smithsonian Institution Press.

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