マコンブ

マコンブ（真昆布）

マコンブ（学名：Saccharina japonica）は、コンブ科に属する日本固有の海藻です。単にコンブと呼ばれることもあり、地域によってはホンコンブ、モトコンブ、ヒロメ、エビスメなどの別名もあります。日本料理において、マコンブは最高級のコンブとして珍重されています。

特徴

マコンブは、体長が3メートル、幅が30センチ[[メートル]]ほどに成長し、笹の葉のような形をしています。水深20メートル以浅の岩場で生育し、寿命は約2年です。

分布

マコンブは、北海道から津軽海峡、岩手県北部にかけて自然分布しています。近年では、中国、ロシア、フランス、韓国などでも養殖が行われています。

利用と養殖

マコンブは、変種のオニコンブ（羅臼昆布）と並び、日本と中国で最高級品として扱われています。とろろ昆布、おぼろ昆布、つくだ煮、昆布巻き、塩昆布など、様々な食品に加工され、広く利用されています。また、アルギン酸の生産にも利用されており、中国での生産量は年間1万トンにも達します。

養殖は、主に延縄式で行われています。日本では、主に北海道の渡島総合振興局と胆振総合振興局管内で養殖が盛んです。昭和40年代以降に本格的に開始された養殖マコンブは、現在では天然マコンブの生産量を上回っています。水揚げは6月から8月にかけて行われ、産地や乾燥後の色合いによって「白口」「黒口」などに選別されます。

注意点

マコンブにはヨウ素が豊富に含まれているため、過剰に摂取すると甲状腺機能障害を引き起こす可能性があります。

分類

マコンブの学名は、原記載時には Laminaria japonica でした。しかし、2006年の分子系統解析により、旧コンブ属から分割され、現在は Saccharina 属に分類されています。

関連項目

コンブ
食用海藻
* 魚貝アレルギー

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