マシンザウラー

『マシンザウラー』は、ダイナミック企画による日本の漫画作品、および同作に登場するサイボーグ恐竜の名称です。1978年12月号から1979年12月号まで、講談社の『テレビマガジン』にて『きょうりゅうサイボーグマシンザウラー』として連載されました（1979年10月号より『マシンザウラー』に改題）。タカラ（現タカラトミー）からは玩具『きょうりゅうサイボーグマシンザウラー』が発売されました。

作者

大都社版コミックスの表紙では、作者は「永井豪」と「ダイナミック企画」とクレジットされています。しかし、実際の執筆は、前半（第1部：1978年12月号 - 1979年6月号）を石川賢が、後半（第2部：1979年7月号 - 1979年12月号）を桜多吾作が担当しました。コミックスの奥付及びカバーでは、永井豪、石川賢、桜多吾作、ダイナミック企画の連名となっています。

あらすじ

19XX年、月の裏側に惑星ゴルゴスが発見されます。ゴルゴス将軍は恐魔龍を率いて地球侵略を開始します。

これに対抗するため、轟大地博士は恐竜をサイボーグ化し、マシンザウラーを開発しました。轟博士の息子・正義はマシンザウラーに乗り込み、ゴルゴスの尖兵である恐魔龍に立ち向かいます。

主な登場人物

轟正義（とどろきせいぎ）: 本作の主人公。タイムマシン「ドラゴン=キャッチャー」を操るなど、好奇心と行動力にあふれています。サイボーグであるザウラーの痛みに共感する優しい一面も持ち合わせています。
轟大地（とどろきだいち）: 正義の父。轟研究所を設立し、タイムマシンを開発・運用しています。ゴルゴス将軍とは旧知の仲です。
秋吉カオル: 正義と同じ学園に通う新聞部員。
轟信吾（とどろきしんご）: 正義の弟。年齢は不明。祖母とともに研究所のトラブルメーカーです。
おばあちゃん: 正義の祖母で、大地の母。信吾とともに問題児扱いされています。
番長: 大東学園の番長で、正義のライバル。後にトリケラドブスのパイロットになります。
ゴルゴス将軍: 元地球人の科学者。惑星ゴルゴスを拠点に地球征服を企みます。デスクロスによって蘇生され、将軍となりました。
ノア博士: 白衣を着た、脳が肥大化した謎の人物。地球人かどうかを含め、詳細は不明です。
デスクロス: 惑星ゴルゴスの支配者。鳥型に変形可能な巨人タイプの宇宙人（またはサイボーグ、ロボット）。

サイボーグ恐竜

マシンザウラー: 約1億年前の白亜紀で捕獲された恐竜をサイボーグ化したもの。ティラノサウルスに似ていますが、手の指が3本あります。頭部、肩、腰部にミサイルを装備し、口から火炎を吐きます。ザウラーキャノン、ジャイアントスピンといったオプション武器も存在します。
プテラノドン: 翼竜のサイボーグ。ザウラーが飛行するためのユニットとして合体します。宇宙空間での使用も想定されています。
トリケラドブス: トリケラトプスのサイボーグ。番長が搭乗しますが、自我を持っており、言うことを聞きません。コミカルな存在でありながら、ザウラーのピンチを救うこともあります。

惑星ゴルゴス

恐魔龍: 惑星ゴルゴスに生息する生物。恐竜に似た部分もありますが、別の系統の生物であり、様々な特殊能力を持っています。中には人間に変身できるものもいます。
恐魔龍兵士: 恐魔要塞ガルガンに搭乗する兵士。会話能力を持ちます。
* 恐魔要塞ガルガン: ゴルゴス将軍らが搭乗する母艦。恐魔龍を搭載しています。大気圏突入・離脱が可能です。

商品展開

タカラからは、『きょうりゅうサイボーグマシンザウラー』シリーズとして玩具が発売されました。マシンザウラーだけでなく、敵キャラクターであるデスクロスも商品化されています。

また、イメージソングとして池田鴻が歌う「きょうりゅうサイボーグマシンザウラー」、「おれのマシンザウラー」が製作されました。

備考

『戦え!超ロボット生命体トランスフォーマーV』に登場する恐竜戦隊の一人・ゴウリュウのシェルは、マシンザウラーがモチーフとなっています。

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