シャイニングガンダム

シャイニングガンダム (SHINING GUNDAM)

『機動武闘伝Gガンダム』に登場する、ネオジャパン代表のモビルファイター(MF)。主人公ドモン・カッシュの愛機であり、その特徴的な外観と、パイロットの精神状態に呼応して変形・進化する機能が魅力です。

設定解説

ネオジャパンの科学者、ミカムラ博士によって開発されたシャイニングガンダムは、第13回ガンダムファイトのために設計されました。機動性を重視しつつ、攻守のバランスも兼ね備えており、ドモンの流派東方不敗の技を最大限に引き出すことが可能です。固定武装は少ないものの、格闘戦で圧倒的な力を発揮します。

特筆すべきは、搭乗者の感情や状態が機体性能に影響を与える点です。また、段階的なパワーアップ機構も搭載されています。

機体構造

シャイニングガンダムには、バトルモードやスーパーモードに合わせて各部が展開する機構が備わっています。ただし、ファイターの体調や機体の状態によって、各部が個別に展開することもあるとされています。

ショルダーアーマー

二重装甲構造で、下層に搭載されたフィールド発生装置がパイロットの動きに連動し、機体の反応速度を高めます。

脚部

地形の変化に合わせて接地面積を広げ、安定性を向上させる機構が搭載されています。

アームカバー

レアメタルハイブリッド製で、防御装備としても機能します。表面は衝撃を吸収し、裏面にはブースターが格納されており、パンチの威力を高めます。

レッグカバー

多層材が使用され、高い衝撃吸収能力を持ちます。内部のブースターでキックの威力を増強したり、ホバリングも可能です。

フェイスカバー

機体パワー向上に合わせて展開し、放熱効果を高めます。バトルモードやスーパーモードで使用されます。

フィールドリダクションフィン

頭頂部に備えられています。

リトラクタブルダクト

頭部側面に配置されています。

エネルギーマルチプライヤー

胸部に設置された円形の装置で、人工気力発生装置を制御し、東洋の気功のような気を練る機能を持ちます。

バトルモード

アームカバーとフェイスカバーが展開した形態です。

スーパーモード

怒りの感情をトリガーとして、バトルモードからさらに戦闘力を増した形態です。アームカバー、フェイスカバー、レッグカバー、ショルダーアーマー、フィールドリダクションフィン、リトラクタブルダクトが展開されます。全身が光に包まれ、搭乗者のファイティングスーツも変化します。怒りに振り回される欠点がありましたが、ドモンが「明鏡止水」の境地に達してからは、怒り以外の感情でも発動可能になりました。明鏡止水によるスーパーモードは「真のスーパーモード」と呼ばれ、機体が黄金に輝きます。

コア・ランダー

バックパックと一体化したコクピット兼脱出装置。非装輪ホバリングタイプの車両で、他国のMFにも採用されています。

武装

ビームソード

左腰のソードラックに大小二刀を装備。ドモンの剣技によって、敵機を容易く動作不能にできます。

バルカン砲

頭部に装備された威嚇用の武装。

マシンキャノン

肩部に装備された武装。

ビームガン(シャイニングショット)

アームカバー内部に装備。

その他に、グレネード・タイプの煙幕弾も装備しています。

必殺技

シャイニングフィンガー

マニピュレーターの手のひらからエネルギーを放出し、掴んだ物体を粉砕する技。使用時にはフェイスカバーが展開します。前口上は「俺のこの手が光って唸る、お前を倒せと輝き叫ぶ」です。

ハッキング機能も備えており、デビルガンダムの情報を収集できます。小説版では、ドモンが生身でこの技を繰り出す描写もあります。

キング・オブ・ハート・シャイニングフィンガー

明鏡止水の境地で放つ、黄金に輝くシャイニングフィンガーです。デビルガンダムを破壊するほどの威力を持っています。

シャイニングフィンガーソード

スーパーモード時に、シャイニングフィンガーの全エネルギーをビームソードに送り込んで緑色の巨大な剣を形成し、斬りつける最大の必殺技です。

シャイニングストライク

ゲーム発祥の技名で、パンチやキックの総称として使用されます。

ブッド・キャリアー

ネオジャパンのMF用キャリアー。格納した機体の待機、修理、移動運搬が可能で、大気圏突入能力も持ちます。

劇中での活躍

ネオジャパン代表としてガンダムファイトを戦い抜き、デビルガンダム軍団との戦いでも活躍しました。ドモン不在時には、レイン・ミカムラが搭乗することもありました。ギアナ高地での修行後、ドモンは真のスーパーモードを会得し、マスターガンダムを退け、デビルガンダムを破壊しますが、機体は行動不能に陥り、後継機のゴッドガンダムにデータを転送後、放棄されました。

その他

シャイニングフィンガーの演出は、後のガンダムシリーズにも影響を与えており、『∀ガンダム』のターンXや、『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』のデスティニーガンダムにもその要素が見られます。

デザイン

メカニックデザインは大河原邦男が担当。歌舞伎をモチーフにしたデザインが特徴で、バトルモードやスーパーモードへの変形機構も盛り込まれています。

ライジングガンダム

シャイニングガンダムの兄弟機。対デビルガンダム用に設計変更されました。基本的な性能はシャイニングガンダムと同等ですが、スーパーモードは持ちません。ビームボウなどの各種装備を持ち、モビリティモードに変形します。元々はウルベ少佐の機体として用意されていましたが、劇中ではレイン・ミカムラが搭乗します。

モビリティモード

防御力に優れたノーマルモードから、攻撃力とスピードを向上させた形態です。

武装・装備

バルカン砲、ビームマシンガン、ヒートナギナタ、ビームボウ、ショルダーアーマー、ライジングシールドを装備しています。

必殺技

必殺必中ライジングアローとライジングフィンガーを使用します。

コア・ランダー

シャイニングガンダムとほぼ同じですが、ヒートナギナタが固定されているため、走行形態は登場しませんでした。

劇中での活躍

ドモンを助けるためにレインが搭乗し、ウォルターガンダムと死闘を繰り広げました。ウォルターガンダムの暴走を止めるために、機体を破壊しています。

備考

シャイニングガンダムの初期名称が「ライジング・ガンダム（仮）」として紹介されたこともありました。バンダイからの要望により、シャイニングガンダムのオプションパーツとして開発されたため、共用部分が多いです。

外伝作品での関連機体

シャイニングガンダム市街地戦仕様

プラモデルのカラーバリエーション。

シャイニングガンダム砂漠戦仕様

砂漠での戦闘に特化したカラーバリエーション。

ニンジャー

ネオジャパン軍の量産型MS。シャイニングガンダムやライジングガンダムの原型機。

シャイニングニンジャ・ブラック

ウルベ機動忍軍所属のクロウザ専用機。鎖ガマやビーム手裏剣を装備。

シャイニングニンジャ・ブラック改

修理・改修を受けたシャイニングニンジャ・ブラック。シュピーゲルブレードや隠し腕を装備。

シャイニングニンジャ・ホワイト

ウルベ機動忍軍所属のクァズマ専用機。左右逆にセッティングされている。

ライジングピンク

ウルベ機動忍軍所属のゆ専用機。高速機動化され、結界や分身の術を使用。

ライジングイエロー

ウルベ機動忍軍所属のザンキ専用機。関節が強化されている。

ライジンググリーン

ウルベ機動忍軍所属のゲンナイ専用機。電撃を操る。

ゾンビシャイニング最終形態デビルシャイニングガンダム

デビルガンダムがシャイニングガンダムを模して進化した形態。

シャイニングアッガイ

アッガイファイト用の機体。シャイニングガンダム風のアッガイ。

シェイディングガンダム

黒いシャイニングガンダム。ドモンの戦闘データを入力したCPUを搭載。

シャイニングガンダム