マッコーリー大学

マッコーリー大学について

マッコーリー大学（Macquarie University）は、オーストラリアのシドニーの北東部郊外、ノースライドに位置する公立の教育機関です。この大学は、地域の象徴的なショッピングセンターであるマッコーリー・センターや、オーストラリアのハイテク産業の拠点であるマッコーリー・リサーチパークに隣接しています。学びの場として、学生数は3万人以上、その内の約1万人が大学院生という規模感で、特に大学院教育に力を入れていることで知られています。

歴史的背景

1960年代、シドニーの急成長に伴い、新たな高等教育機関の設立が求められました。約5年の計画を経て、1964年に設立が認められ、1967年には学生を受け入れ始めました。この大学名は、ニューサウスウェールズ植民地の初代総督ラッカン・マッコーリーに由来しています。また、マッコーリー経営大学院（MBA）は1969年の設立以来、地域内でのビジネス教育に大きな役割を果たしてきました。

教育と研究の質

「オーストラリアの革新的大学」との評価に値し、マッコーリー大学は1960年代以降に設立された教育機関の中でも突出した存在です。オーストラリアの伝統的な大学群であるGroup of Eightと比較されることも多く、高い学術的水準を誇っています。2005年の英国タイムズ紙の世界大学ランキングでは、全世界で67位に位置づけられており、特に社会科学と人文学の分野での評価が高いです。このように、国内外での学術的な評価は非常に高く、特にマッコーリー経営大学院はアジア太平洋地域でトップの評価を受けています。

専門分野と研究機関

マッコーリー大学は多様な学部を有しており、文系から理系に至るまで幅広く教育が行われています。言語学部が国内最大規模で、英語教授法や通訳、翻訳分野においても先導的な役割を持っています。また、マッコーリー辞書はオーストラリア国内で最も信頼される辞書として広く利用されています。理系分野では、エンジニアリングや化学、テクノロジーにおいて国内でトップクラスの研究成果を上げており、特にNASA付属の宇宙生物学研究所など、ユニークな研究機関も存在します。

国際交流と提携

日本の立命館大学との間では「共同学位協定」が結ばれており、2009年から両校での二重学位プログラムが開始される予定です。これにより、国際的な視野を持った人材の育成が期待されています。学際的なアプローチによる教育が行われ、多くの国際的な研究プロジェクトにも参加しています。

未来へ向けて

マッコーリー大学は、オーストラリア初の女性学長であったDi Yerbury氏が在任していた期間に、多様性とインクルーシブの重要性を強調しました。今後も、教育の質と研究の成果の向上を目指し、国際的な交流を進めながら、新たな知識の創出に貢献していくことでしょう。

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