マッシャーブルムの紹介
マッシャーブルム(Masherbrum)は、
カラコルム[[山脈]]に属する
パキスタンの壮大な
山の一つで、
標高は7,821
メートルに達します。こうした高度により、この
山は世界で22番目、
パキスタン国内では11番目に高い峰を誇ります。マッシャーブルムの名前は、その由来がはっきりとしていないものの、古い銃の前装式を参照する説や貴婦人を指す言葉に由来する説が提唱されてきました。
位置と環境
マッシャーブルムは
カラコルム[[山脈]]の中心部に位置し、特にバルトロ氷河の南に広がっています。この氷河は、
標高8,000
メートル級の
山々への登頂ルートやトレッキングコースとして非常に人気があります。また、南側にはフーシェ谷があり、こちらも登
山ルートに利用されています。美しい自然環境が広がる分、この地域は登
山者にとって挑戦的かつ魅力的です。
歴史的背景
ヨーロッパ人にマッシャーブルムが初めて知られたのは1856年のことで、イギリス陸軍工兵隊のトーマス・ジョージ・モントゴメリーによる測量がきっかけでした。彼はこの高峰をカラコルムの1号峰として「K1」という名をつけましたが、現地の人々は長年「マッシャーブルム」という名称で親しまれてきました。この名称が今日でも使われているのは、地域文化に根ざした重要な要素です。
1911年、ワークマン夫妻がこの
山を踏査し、1938年には南からのルートによる登頂が試みられましたが、
山頂には届かず失敗しました。その後、数回の試みがなされるも成功には至らず、1955年と1957年の登頂失敗を経て、
1960年にはアメリカ・
パキスタン合同隊による登頂が遂に達成されました。隊長のクリンチと共に登ったベルとアンソールドは、これまで退けられていた南東壁を通るルートを攻略したのです。
1983年には、須藤建志が率いる京都岳人クラブ隊が南面からの挑戦をし、乃村昌宏と南裏健康という2人の隊員が新たに登頂しました。これはアメリカ隊による初登頂から23年を経たものであり、アルパインスタイルでの登頂においても初めての成功でした。以降も様々なルートからの登頂が報告されており、北西壁や北西稜、北壁ルート等が利用されています。
登山の魅力
マッシャーブルムへの登
山は、その高度からくる厳しい条件と美しい景色が魅力となります。挑戦的なルートと、感動的な自然の中での体験は、多くの登
山者にとってかけがえのないものです。大自然と向き合うことでしか得られない体験は、登
山者にとって何物にも代えがたい価値を持っています。この
山の登頂を目指すことは、冒険心をくすぐり、達成感を与えてくれることでしょう。