マット・ストライカー

マット・ストライカー：知的なプロレスラーの異色なキャリア

マット・ストライカー（Matt Striker）は、1974年6月26日生まれのアメリカ合衆国のプロレスラー、そしてプロレス実況・解説者です。本名をマシュー・ケイ（Matthew Kaye）といい、ニューヨークのクイーンズ区で生まれました。WWEのRAWやSmackDown!でインタビュアーとして活躍し、Superstarsでは解説を務めていました。HWAやROH・WLWで活動していた同名のマット・ストライカーとは別人です。

教師からプロレスラーへ

ストライカーは、プロレスラーになる前はニューヨークのクイーンズ区で教師をしていました。しかし、教師の仕事と並行してインディ団体でプロレスラーとしての活動を開始。虚偽の休暇申請をしてプロレスのリングに上がっていたことが発覚し、教師を辞職することになりました。この二重生活の間にはZERO-ONEに来日経験もあり、2005年2月にはWWEでカート・アングルへの挑戦コーナーに登場しています。

WWEでの活躍

2005年にWWEと契約。当初はベビーフェイスとしてヒートなどに登場しましたが、後にヒールに転向し、嫌味な教師ギミックでRAWに登場。その後、ECWへ移籍し、ニュー・ブリードの一員としてECWオリジナルズと抗争しました。ニュー・ブリード脱退後は、ビッグ・ダディVのマネージャーを務めました。

2008年の追加ドラフトでRAWへ移籍。スマックダウンの解説者であったミック・フォーリーの退団に伴い、ECWの解説を担当することになりました。2009年にはECWの実況となり、ジョシュ・マシューズとコンビを組み、マニアックな知識を披露。ジム・ロスの病気療養中にはスマックダウンの解説を代行し、後に正式な解説者（カラー・コメンテーター）となりました。

2010年からは新番組NXTのホストを務めましたが、解説役を降板。その後はRAWとスマックダウンでバックステージのインタビュアーとして活動しました。2013年6月にWWEとの契約が満了し、退団。

WWE退団後

2014年7月からはプロレスリング・ノアに参戦。アメリカで始まったルチャ・アンダーグラウンドでは、バンピーロと共に実況を務めました。2015年1月4日のレッスルキングダム9 in 東京ドーム北米版PPVでは、ジム・ロスと共に実況を担当しました。

日本プロレスへの造詣

ストライカーは日本のレスリング事情にも詳しく、解説中に日本のレスラーや技の名前を出すことがあります。例えば、ヨシ・タツがローリング・エルボーを放った際には、三沢光晴の名前こそ出さなかったものの、ヨシ・タツが「憧れたヒーローのオマージュを披露した」と解説しました。また、ベス・フェニックスがジャイアントスイングを出した際には、「馳浩ばりのジャイアントスイングだ」と解説するなど、日本プロレスへの深い知識を垣間見せています。アニメやゲームにも精通しており、クリスチャンが試合中にトップロープからヨーロピアン・アッパーを放った際に、「昇龍拳！」と叫んだこともあります。

得意技と入場曲

オーバードライブ
ゴールデン・ルール
ラングブロアー：リバースDDT
スクープスラム
* 入場曲: Teacher

マット・ストライカーは、教師からプロレスラーへ転身し、WWEでの活躍を経て、実況・解説者としても才能を発揮するなど、異色のキャリアを歩んでいます。日本プロレスへの深い知識と愛情を持つ彼の今後の活躍に期待が高まります。

もう一度検索