マット・フランコ

マシュー・ニール・フランコのプロフィール

マシュー・ニール・フランコ（Matthew Neil Franco）は、1969年8月19日にカリフォルニア州サンタモニカで生まれた元プロ野球選手です。ポジションは外野手と内野手で、血液型はAB型。また、彼の叔父は著名な俳優カート・ラッセルです。

MLBキャリア

フランコは1987年のドラフトでシカゴ・カブスに指名され、1995年にメジャーリーグデビューを果たしました。特に1999年にはニューヨーク・メッツに在籍し、監督のボビー・バレンタインのもとで代打の切り札として存在感を示します。短期間ではありますが、投手としての起用も経験しました。その後、アトランタ・ブレーブスに数年間在籍し、2004年に千葉ロッテマリーンズに移籍しました。

千葉ロッテマリーンズ時代

フランコの日本での挑戦は、2004年に千葉ロッテマリーンズへの入団から始まりました。彼は、来日2年目の2005年に劇的な成績を収めました。諸事情により直前まで2軍に入る見込みでしたが、他の選手たちの不調もあり開幕から1軍での出場を果たしました。その結果、彼は打率.300、21本塁打、78打点という素晴らしい成績を残し、パ・リーグの外野手部門でベストナインに選ばれました。このシーズン、ロッテはリーグ優勝し、その後の日本シリーズでも勝利しました。

2006年は成績に苦しみ、最終的には登録抹消となり、同年11月に自由契約選手としてリストアップされました。選手生活の終焉はこうした不穏な状況の結果でした。

引退後の生活

引退後の2011年、フランコはBS朝日のテレビ番組『USスタイル』に出演し、フィットネスジムを経営する妻と共にロサンゼルス郊外での生活が紹介されました。彼は二人の息子とともに家庭を築き、安定した生活を送っています。

選手としての特徴

フランコは「マティー」という愛称で親しまれていました。彼のスタイルは配球を巧みに読んで打撃に活かすもので、チャンスに強いことが特長です。彼は特に内角球に強く、外角球を逆方向に打ち返す能力を持ち合わせています。ただし、守備に関しては賛否が分かれ、守備範囲が狭いとの意見もありました。主に指名打者としての出場が多かったですが、一塁・三塁・外野の5つのポジションをこなしました。

チームメートとの絆が強く、乱闘時には味方選手を守る姿勢が目立ちました。特に2005年の交流戦では、清水隆行の本塁打に激怒し、誤解から波紋を呼んだこともありました。

ファンとの関係

フランコの応援歌は、Dropkick Murphysの「For Boston」が原曲で、非常に多くのファンに愛されていました。彼自身もこの曲を大変気に入っていたようです。フランコの存在はファンの記憶に残り、他球団ファンにも親しまれる人気選手となりました。

薬物疑惑

2007年には、ミッチェル報告書においてフランコがアナボリックステロイドを使用したとの疑惑が報じられましたが、彼はこれを強く否定し、薬物は一切使用していないと述べています。

表彰・記録

フランコは2005年にパ・リーグのベストナインを1度受賞しており、NPBにおける通算成績は多くのファンに記憶されています。彼の背番号は、シカゴ・カブス在籍時に15、アトランタ・ブレーブスからロッテ時代まで4を背負っていました。彼の引退後も、その存在感は野球ファンの中で生き続けています。

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