マット・ルブランク

マット・ルブランク：ハリウッドスターの軌跡

マット・ルブランク（1967年7月25日生まれ）は、アメリカ合衆国マサチューセッツ州出身の俳優です。本名はマシュー・スティーブン・ルブランク。アイルランド、イギリス、オランダ、フランス、イタリアの血を引く多様なルーツを持ちます。179cmの長身と爽やかなルックスで知られています。

輝かしいキャリアの始まりと『フレンズ』での成功

高校卒業後、数々のCMに出演。ハインツ、リーバイス、コカ・コーラといった有名ブランドの広告に起用され、俳優としてのキャリアをスタートさせました。1988年にはテレビシリーズ『TV 101』でレギュラーを獲得。その後もテレビやミュージックビデオに出演するものの、ブレイクには至りませんでしたが、地道にキャリアを積み重ねていきます。

転機となったのは1994年。世界的な人気を博したシットコム『フレンズ』のジョーイ・トリビアーニ役に抜擢されます。陽気で楽天的なジョーイ役は、視聴者に大きな人気を博し、ルブランク自身も一躍スターダムにのし上がりました。10シーズンにわたる『フレンズ』での活躍は、彼のキャリアにおける最大の成功と言えるでしょう。同番組のシーズン9と10では、主要キャスト6人全員が1話につき100万ドルという破格の出演料を受け取っていたと伝えられています。

『フレンズ』終了後も、『ジョーイ』というスピンオフ作品で主演を務めるなど、精力的に活動を続けました。しかし、その後は目立ったヒット作には恵まれず、キャリアの岐路に立たされた時期もありました。

キャリアの転換期と新たな挑戦

低迷期を抜け出すきっかけとなったのは、2011年の『マット・ルブランの元気か〜い?ハリウッド!』。この番組で本人役を演じ、第69回ゴールデングローブ賞テレビシリーズ主演男優賞（ミュージカル・コメディ部門）を受賞。高い評価を受け、俳優としての地位を再確認しました。

俳優業以外にも、2010年には映画『ジョナ・ヘックス』のプロデューサーとして参加。制作にも携わることで、エンターテインメント業界における活動を多角化させていきました。

2016年、イギリスのBBCの人気自動車番組『トップ・ギア』にホストとして加入。2019年まで番組を盛り上げましたが、その後は降板しました。同番組の「Star in a Reasonably Priced Car」という企画で、一般ゲスト史上最速ラップタイムを記録したことは、彼のドライビングテクニックの高さを証明するエピソードとして広く知られています。

プライベートな一面とオートバイへの情熱

私生活では、2003年にメリッサ・マクナイトと結婚。娘マリーナを授かりましたが、2006年に離婚しました。

『フレンズ』のオーディションを受けた際には、手持ちが11ドルしかなかったというエピソードは有名です。初期のCM出演時代には、ケチャップのコマーシャル一本で家、車、バイク、そしてタンスいっぱいの服が買えるほど稼いでいた時期もあったそうです。

ルブランクはオートバイの愛好家としても知られています。バイク関連のテレビ番組『The 5 Coolest Things』のホストを務めたほか、現在もサーキット走行を楽しんでいるそうです。

ルブランクという名前はフランス語で「白い」という意味を持つそうです。

まとめ

マット・ルブランクは、数々のCM出演からスタートし、『フレンズ』での大成功を経て、俳優、プロデューサー、そしてテレビ番組のホストとして、多岐にわたる活動を展開してきました。成功と挫折を経験しながらも、常に挑戦を続け、ハリウッドを代表する俳優の一人として活躍を続けています。彼の今後の活躍にも注目です。

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