マリア (ハヤテのごとく!)

ハヤテのごとく!　三千院家のメイド、マリア

畑健二郎の漫画『ハヤテのごとく!』に登場する、三千院家に仕えるメイド、マリア。その完璧な容姿と能力、そして隠された一面について掘り下げて解説します。

プロフィール

誕生日: 12月24日（仮）
血液型: O型
年齢: 17歳
身長: 158cm
* 体重: 42kg

経歴

マリアは、幼い頃に教会のマリア像の前で拾われ、三千院家に引き取られました。名前と誕生日は、その出自にちなんで名付けられたものです。4歳から三千院家で育ち、海外生活が長いため、日本よりも海外の文化に親しんでいます。

幼い頃から帝の英才教育を受け、飛び級で白皇学院高等部に10歳で入学。1年生にして生徒会長を2期務め、銀時計を3つ授与されるなど、常に学年トップの成績を修めました。13歳で高校を卒業後、ナギの家庭教師兼世話係として、現在に至ります。

雇い主である帝もマリアには一目置いており、ナギが三千院家を追い出された際も、迷わずナギと行動を共にすることを決意。屋敷の合鍵を所持し、自由に出入りしています。

白皇学院時代の同期には、5歳年上の牧村志織がいます。副会長を務めていた牧村の予測不能な行動に、マリアは今でも苦手意識を持っているようです。また、アニメ版では現理事長の葛葉キリカとも面識があります。

人物像

マリアは優しく面倒見の良い性格で、三千院家の家事を一手に引き受けるほどの器量を持っています。落ち着いた物腰と母親のような包容力で、ハヤテやナギを優しく見守っています。

普段は温厚ですが、怒ると笑顔の裏に恐ろしさを秘めており、時に大胆な行動に出ることも。ハヤテやナギにからかわれると、子供のように拗ねる一面もあります。ゴキブリが苦手で、見るとパニックになるほどです。

ナギが散らかした部屋の片付けにいつも苦労しており、時には目に生気がなくなってしまうことも。普段はナギを「ナギ」と呼びますが、皮肉を込めたり、主従関係を意識する際には「お嬢様」と呼びます。

料理の腕前はかなりのもので、ヒナギク以上の手際の良さ。お菓子作りも得意で、特にアップルパイは彼女の定番メニューです。超甘党のキリカも、マリアのケーキにはすぐに満足しました。歌うことが好きで、カラオケを楽しむこともあります。趣味と実益を兼ねて、屋敷内で家庭菜園も行っています。

ナギがハヤテを女装させる際には、悪乗りしてしまう一面も。また、ストレートな物言いや遠回しな表現を使い分け、相手を言葉で追い詰めることもあります。

メイドとしての完璧なスキルに加え、帝から受けた英才教育により、常人離れした才能を数多く持ち合わせています。ナギを上回る13か国語を操り、ハヤテの借金返済までの期間を即座に計算するなど、高い学力を誇ります。ゲーム全般を得意とし、テレビゲームやチェスではナギに楽勝、ビリヤードではハヤテを圧倒します。ラジコン製作も得意で、釣りに関しては普段の冷静さを失うほど熱中し、巨大魚を釣り上げたり、三千院家の食材を調達したりしています。

白皇学院では、1点差で編入試験に落ちたハヤテを推薦状で合格させるほどの信頼を得ており、その成績と経歴から伝説の生徒として語られています。咲夜からは「非の打ち所のない天才」と評されるなど、周囲からは完璧超人として認識されています。

しかし、世間知らずな一面もあり、メイド服で外出することに疑問を感じなかったり、新幹線以外の鉄道に乗ったことがなかったり、カップラーメンの食べ方を知らなかったりします。旅行には必ず包丁セットを持参し、ハヤテに3日間の外泊費として100万円を渡すなど、金銭感覚も一般とはかけ離れています。そのため、ハヤテからは少し天然だと思われています。

恋愛経験はなく、ハヤテに肩に触れられただけで誤解しそうになったり、ハヤテからチョコをもらったお返しを勘違いしたりするなど、恋愛に関しては不慣れな様子を見せます。将来の夢は、ナギが引きこもりから脱却して普通の人間になること。ナギの影響で漫画を描いたこともありますが、その内容はシュールで奇抜なものでした。

容姿

17歳でありながら、大人びた容姿を持つマリア。白皇学院の制服姿は特に目を引き、学院に潜入した際には「可愛い子」「美人」と噂されました。しかし、自身はその理由を理解していません。ハヤテからは「美人でキレイなお姉さん」と思われています。

実年齢よりも年上に見られることを気にし、「ピチピチです」と主張することもあります。ムラサキノヤカタに移り住んでからは、メイドというよりも主婦のような言動が増え、千咲からは「オカン」と評されています。

常にロングスカートの紺色メイド服を着用し、黒のニーソックスを履いています。メイド服以外の服を着ると周囲から不審がられたり、からかわれたりすることが多く、学院に潜入するために制服を着た際には、ナギやハヤテから「不気味なコスプレ」「恥ずかしい格好」と言われてしまいました。また、ネコミミをつけられたり、「メイドブラックマックスハート」の衣装を着せられたりと、コスプレまがいの格好をさせられることもあります。

髪は茶色で、普段は結んでいるため分かりにくいですが、ハヤテと同じように髪に癖があり、前髪が盛り上がっています。眉間に下がる前髪には捩れがあり、ナギからは「その髪型は一体どうなっているのだ」と言われています。瞳は赤色です。

対人関係

ナギとは幼い頃からの付き合いで、姉妹や親友のような関係です。単なる主従関係を超え、互いを信頼し合っています。ナギにとってマリアは、メイドであり、母であり、姉であり、友達でもある、かけがえのない存在です。

白皇学院の卒業生としても頼られており、ヒナギクとも親交があります。牧村志織が作った動画研究部では、体操着姿などを撮影され、ネット上に流出してしまった動画を消そうと尽力しています。

ハヤテとは仲が良く、落ち込みやすいハヤテを慰めたり、からかったりしています。ハヤテの女装姿を気に入っており、罰ゲームとして女装させようとすることも。ハヤテはマリアを美人だと思っていますが、マリア自身は恋愛感情のようなものは抱いていません。しかし、温泉に一緒に入ったり、スカートをめくられる事故が起きたりと、恥ずかしい経験もしています。ハヤテがナギを誘拐しようとした事実を知っている唯一の人物であり、2人の恋の成就を願っています。

伊澄は、マリアがハヤテを好きになると大変なことになると予期しており、ナギの漫画やキャラクターCDの歌詞では、今後のマリアの行動が示唆されています。

作中では「友人」と呼べるような人物はほとんど登場しておらず、知人もハヤテとナギの関係者ばかりです。ただ、同じメイドのサキとは親密な様子を見せています。

アニメ

アニメでは、釣りの場面で田中の演技がキツい性格のキャラっぽくなり、ナギがマリアを「怖い」と表現するシーンが追加されています。

第1期第38話で誕生日を迎えたため18歳になっているはずですが、それ以降の話でも17歳だと言っています。

備考

第1巻のプロフィールで年齢が公開された際、容姿とのギャップに驚いた読者が多く、ファンレターでもそのことが多く書かれました。このネタはアニメでも使用されています。

読切時とは性格が異なり、サドで腹黒い一面を見せていました。連載時の設定が変わったため、そのような言動はあまり見られなくなりましたが、天の声が「若干腹黒…」と言った時には包丁を突きつける行為を見せることもあります。アニメでは腹黒さが出るシーンが若干強調されています。

連載当初は人気がありませんでしたが、キャラクター人気投票では上位にランクインするようになりました。

作者は「頭がズバ抜けて良いことや白皇の生徒会長をやっていたのは無駄にある設定ではない」と語っています。

第1話から登場しているメインキャラクターですが、単行本の背表紙にはまだ登場していません。

ナギがまともになること（外出すること）を望んでいますが、三千院家の屋敷外では出番が少ないため、そのことを悩んでいるようです。

アニメ『君が主で執事が俺で』では、声優繋がりのネタで出演しています。

王族の庭城にある天球の鏡にて、マリアの幼少期と思われる人物が登場しています。また、その際、マリアはリボンをしており、17巻の裏表紙からアテネのリボンと同じ赤色であることが分かります。

台湾ドラマ版の終盤では、マリアの正体は帝に記憶を封印された天王州アテネであることが判明します。

第52巻の限定版付属の「ハヤテ大反省会・下」において、連載開始当初ハヤテの異母姉という構想があったことが明かされました。

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