マリア・ケネリス

マリア・ケネリスのプロレスキャリア

マリア・ケネリス（Mary Louise Kanellis、1982年2月25日生まれ）は、アメリカ合衆国イリノイ州オタワ出身の女子プロレスラーである。彼女は華やかなルックスと演技力で多くのファンを魅了し、WWEやROHでその名を知られる存在になった。

初期の頃とWWEデビュー

マリアはWWEのディーヴァ発掘番組「ディーヴァサーチ」で敗退した後も、WWEとの契約を結び、2004年に晴れてWWEデビューを飾る。その当初はインタビュアーとして登場し、試合を行わないディーヴァとしての役割が中心であった。彼女のキャラクターは「おバカ」な面が強調されながらも、時には狡猾さが垣間見えるという複雑なギミックであった。

2005年に入ってからは、RAWでの活動を通じてOVWでレスリングのトレーニングを開始し、同年後半からはプロレスラーとしての活動も行うようになる。11月28日にはRAWのGMエリック・ビショフにより、カート・アングルとの試合が組まれ、彼女のレスリングキャリアが本格的にスタートを切った。

マネージャーとしての活動と恋愛ストーリー

2007年以降、インタビュアーとしての活動は減少し、マネージャーとしての役割が増えていった。5月にはサンティーノ・マレラと恋人関係になり、しかし彼がヒールターンを行ったことから、彼の行動に嫌気が差し、別れることとなった。このストーリーはマリアのキャラクターの成長を象徴するものであった。

その後、2008年のドラフトでスマックダウンに移籍し、2010年の解雇までの間にドルフ・ジグラーとの恋愛ストーリーが展開される。この間、2010年12月にはファン投票によってスラミー賞のディーヴァ・オブ・ザ・イヤーに輝く。

WWE解雇後とインディー団体での活躍

WWEを解雇された後、マリアは2011年にROH（Ring of Honor）と契約し、同団体に所属するマイケル・ベネットと実生活でも交際を開始。彼女はROHの他にも、FWEやPWS、CHIKARAなどインディー団体に参戦し、徐々に活躍の場を広げていった。

2014年には新日本プロレスに来日し、ベネットの試合において彼をサポートする形で注目を集めた。2015年には、ベネットと共にTNAと契約を交わし、Impact Wrestlingに登場。彼女の活動は、インディー団体でも高く評価されることになる。

再度のWWE入団と家族

2017年には夫であるマイケル・ベネットとともにWWEに入団し、Money in the Bank 2017で夫婦揃って登場した。9月には妊娠を発表し、2018年4月には娘を出産、家族との時間を大切にしながら、プロレスラーとしてのキャリアを続けている。

入場曲と受賞歴

彼女の入場曲には「True Love」が現在使用されており、過去には多様な楽曲でも入場していた。マリアはWWEでは24/7王座を1回、TNAではインパクト・ノックアウト王座を1回保持し、FWEでは女子王座を2回獲得するなど、数多くのタイトルを手にしている。また、2008年にはPLAYBOYでヌードモデルとしても出演しており、多面的な活躍を見せている。

結び

マリア・ケネリスは、プロレスラーとしてのキャリアにおいて多くの変化と挑戦を経験してきた。彼女の魅力は、単なる見た目だけにとどまらず、演技力、リングでの戦い、そして観客との距離感を縮める能力にある。これからの彼女の活動にも期待が高まる。

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