マリオ・ルイ

マリオ・ルイ・シウヴァ・ドゥアルテ

マリオ・ルイ・シウヴァ・ドゥアルテ（Mário Rui Silva Duarte、1991年5月27日 - ）は、ポルトガル・セトゥーバル県シーネス出身のプロサッカー選手。ポジションは主に左サイドバック。

クラブ経歴

初期のキャリア

地元のヴァスコ・ダ・ガマ・シーネスでサッカーを始め、スポルティングCPやSLベンフィカの下部組織にも在籍。2010年にCDファティマへレンタル移籍し、プロとしての第一歩を踏み出す。ここでは25試合に出場し、1得点を記録した。

イタリアでの挑戦

2011年夏、セリエAのパルマFCへ移籍。しかし、パルマでは出場機会を得られず、セリエBのASグッビオ1910へレンタルされる。グッビオでは主力として活躍し、31試合に出場して2得点を挙げた。2012-13シーズンはスペツィア・カルチョへレンタル移籍し、23試合に出場した。

エンポリでの飛躍

2013年、エンポリFCへ共同保有の形で移籍。マウリツィオ・サッリ監督の指導の下、不動のレギュラーとして活躍。エルセイド・ヒサイ、ロレンツォ・トネッリ、ダニエレ・ルガーニらと強固なディフェンスラインを構築し、エンポリのセリエA昇格に大きく貢献した。2014年にはエンポリがパルマから残りの保有権を買い取った。2014-15シーズンはセリエAで34試合に出場し、チームの残留に貢献した。

ローマでの苦難

2016年、ASローマへ買取オプション付きのレンタル移籍。しかし、プレシーズン中に膝の重傷を負い、出場機会は限られた。エメルソン・パルミエリとのポジション争いにも苦戦し、2016-17シーズンは9試合の出場に終わった。

ナポリでの再起

2017年、かつてエンポリで指導を受けたサッリ監督が率いるSSCナポリへ買取義務付きのレンタル移籍。ここではヒサイ、トネッリとの再会も果たした。ファウジ・グラムの長期離脱により出場機会を得ると、そのチャンスを活かし、2018年2月にはセリエA初ゴールを記録。以降、ナポリの主力として活躍し、2019-20シーズンのコッパ・イタリア、2022-23シーズンのセリエA優勝に貢献した。

代表経歴

各世代のポルトガル代表を経験し、2011年のトゥーロン国際大会や2011 FIFA U-20ワールドカップに出場。2017年にはワールドカップ予選に向けた代表メンバーに初招集され、2018年3月にはA代表デビューを果たした。2018 FIFAワールドカップにも出場。

代表での主な出場大会

2018 FIFAワールドカップ

タイトル

クラブ

ナポリ

コッパ・イタリア：2019-20シーズン
セリエA：2022-23シーズン

代表

UEFAネーションズリーグ：2018-19シーズン

マリオ・ルイは、豊富な運動量と高い戦術理解度を武器に、所属クラブと代表で活躍を続ける、現代的なサイドバックである。

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