マリカ 〜真実の世界〜

マリカ〜真実の世界〜：1997年、東京を襲うテロの嵐

1997年、東京都。秘密結社Faction of True（ファクト、またはF資本と呼ばれる）の陰謀が、街に暗い影を落とす。超能力を持つ少女・神崎まりか、不良少女・金本あきら、令嬢・東堂かなめ、そして普通の高校生・八巻信長。彼らは、運命的な出会いを果たし、ファクトに対抗する戦いを強いられることになる。一見、ギャルゲー風のパッケージとは裏腹に、ゲーム内には残虐でグロテスクな描写が数多く含まれており、18歳以上推奨となっている。

ストーリー：壮絶な戦い、そして運命

物語は、まりかが母親の頼みで買ってきた牛肉を、ファクト工作員の犬に奪われたことから始まる。廃工場で犬を追いかけたまりかは、そこでファクトの陰謀に巻き込まれ、自身の超能力に目覚める。家族を危険に晒したくないまりかは、家族旅行を断り、ファクトの壊滅を目標に戦いに身を投じる。

まりかたちは、戦闘の中で数々の敵と遭遇する。洗脳された人間、改造人間、超能力者、傭兵など、ファクトの工作員は多種多様で、それぞれが個性的な能力と残忍さを持ち合わせている。

ファクトの首魁であるトゥルーマンは、現代社会への恨みをテロ行為で発散する狂気に染まった男だ。彼の奇抜でシュールな作戦の数々は、時にプレイヤーを驚愕させる。オルガ、キラーゼロ、時計男、ロナルドなど、個性豊かな敵キャラクターたちも、まりかたちの前に立ちはだかり、激しい戦いを繰り広げる。

物語は、出会いと別れ、そして数々の犠牲を乗り越えながら進んでいく。まりかたちの成長と、ファクトの残虐な行為は、プレイヤーに強い印象を残すだろう。

登場人物：個性豊かなキャラクターたち

主人公たち:

神崎まりか（声：宮村優子）：念動力を持つ主人公。正義感が強く、仲間思いだが、おとなしい性格でもある。
金本あきら（声：永島由子）：空間跳躍の能力を持つ不良少女。大阪弁で話す。見た目とは裏腹に純情な一面も。
東堂かなめ（声：渡辺久美子）：接触テレパスと予知能力を持つ令嬢。冷静で知的な性格。
八巻信長（声：阪口大助）：超能力を自称する高校生。実際には能力を持たないが、コンピュータ操作の腕前でチームをサポートする。

ファクトのメンバー:

真実の人（トゥルーマン）（声：堀秀行）：ファクトの首魁。リストラされたサラリーマンが狂気に染まった姿。
フランソワーズ（声：鶴ひろみ）：トゥルーマンの秘書。冷静沈着だが、どこかズレた一面も。
オルガ（声：天野由梨）：ファクト所属の超能力剣士。まりかのライバル。
キラーゼロ（声：増谷康紀）：ファクトの暗殺者。白いスーツとシルクハットが特徴。
時計男：置き時計を背負った、シュールな外見の改造人間。
ロナルド（声：若本規夫）：マーダーチーム・カオスのリーダー。非能力者だが高い戦闘能力を持つ。
* その他多数の個性的な敵キャラクター

その他:

まりかたちの周囲には、家族や友人、警察関係者など、様々な人々が登場し、物語を彩る。彼らの存在も、物語に深みを与える重要な要素となっている。

ゲームシステム：オーソドックスなRPG

RPGとしては比較的オーソドックスなシステムを採用しているため、操作に戸惑うことは少ないだろう。難易度も低めなので、ストーリーに集中できるのも魅力の一つと言える。しかし、物語の重厚さと、描写の残酷さとのギャップは、プレイヤーに強い衝撃を与えるだろう。

まとめ：カルト的人気を誇る、衝撃的なゲーム

『マリカ〜真実の世界〜』は、衝撃的なストーリーと個性的なキャラクター、そして残虐な描写が特徴的なセガサターン用ゲームソフトである。発売当初は話題にならなかったものの、後からカルト的な人気を博し、トラウマゲームとして語り継がれる存在となった。オーソドックスなRPGシステムでありながら、その独特の世界観とストーリー展開は、多くのプレイヤーを魅了し続けている。続編小説『真実の世界2nd 遼とルディ』も存在し、その世界観はさらに広がりを見せている。

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