マリリン 7日間の恋

『マリリン 7日間の恋』（原題: My Week with Marilyn）は、2011年に公開されたイギリス映画です。この作品は、1957年の映画『王子と踊子』の制作現場を舞台に、マリリン・モンローとローレンス・オリヴィエという二人の大スターの知られざる姿を描き出しています。

映画の基となったのは、当時『王子と踊子』で助監督を務めていたコリン・クラークによる2冊の著作（『My Week with Marilyn』『The Prince, the Showgirl and Me』）です。彼は、若き日の視点から、華やかな映画制作の舞台裏で繰り広げられる人間模様を鮮やかに描き出しました。

あらすじ

物語は、イギリスの上流階級出身の青年、コリン・クラークが映画界に足を踏み入れるところから始まります。彼は、ローレンス・オリヴィエの映画製作会社で雑用係として働き始め、やがてオリヴィエが監督・主演する新作映画『王子と踊り子』の制作に参加することになります。

その作品で、コリンは憧れのスター、マリリン・モンローと出会います。しかし、マリリンは華やかなイメージとは裏腹に、繊細で傷つきやすい一面を持っていました。彼女は、演技指導のポーラ・ストラスバーグを頼り、常に不安と緊張に苛まれていました。

撮影現場では、マリリンの遅刻やNGが頻発し、オリヴィエとの間には演技に対する考え方の違いから摩擦が生じます。コリンは、そんなマリリンの心の内に触れ、彼女の孤独と苦悩を知るにつれて、次第に特別な感情を抱くようになります。

キャスト

マリリン・モンロー - ミシェル・ウィリアムズ（松本梨香）
ローレンス・オリヴィエ - ケネス・ブラナー（金尾哲夫）
コリン・クラーク - エディ・レッドメイン（三宅貴大）
ミルトン・H・グリーン - ドミニク・クーパー（中尾一貴）
ヴィヴィアン・リー - ジュリア・オーモンド（水野ゆふ）
ポーラ・ストラスバーグ - ゾーイ・ワナメイカー（上原恵子）
アーサー・ミラー - ダグレイ・スコット（竹本和正）
ルーシー - エマ・ワトソン（原島梢）
シビル・ソーンダイク - ジュディ・デンチ（下川江那）

受賞

ゴールデングローブ賞：主演女優賞 (ミュージカル・コメディ部門)（ミシェル・ウィリアムズ）

見どころ

この映画の最大の見どころは、ミシェル・ウィリアムズによるマリリン・モンローの熱演です。彼女は、マリリンの美しさだけでなく、脆さや葛藤を見事に表現し、観る者の心を捉えます。また、ケネス・ブラナーによるローレンス・オリヴィエも、威厳と苦悩を併せ持つ名優の姿を見事に体現しています。

『マリリン 7日間の恋』は、単なる伝記映画ではありません。一人の女性の心の葛藤と、若者の成長を描いた感動的なドラマであり、映画ファンならずとも楽しめる作品です。

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