エディ・レッドメイン

エディ・レッドメイン: プロフィールとキャリア

エディ・レッドメイン（Eddie Redmayne）は、1982年1月6日にロンドンで生まれたイギリスの俳優です。彼は父リチャードが銀行の頭取を務めており、5人兄弟の中の第四子として育ちました。兄弟には実業家の異母兄チャールズや銀行重役の兄ジェームズがいます。彼は英国の名門イートン校に通い、ウィリアム王子と同級生でした。その後、ケンブリッジ大学のトリニティ・カレッジに進学し、美術史を専攻しました。色盲でありながらも、現代芸術家のイヴ・クラインについての論文を執筆し、2003年に優秀な成績で卒業しました。

彼の演技キャリアは2002年、シェイクスピアズ・グローブでの劇『十二夜』での主役ヴィオラ役から始まります。2005年にはエドワード・オールビー作の『山羊…それって…もしかして…シルビア？』に出演し、新人賞を獲得しました。2008年にはバーバリーのモデルを務め、同年にモデル・女優のカーラ・デルヴィーニュと共演しました。

2009年の舞台『Red』でのパフォーマンスにより、ローレンス・オリヴィエ賞助演男優賞とトニー賞を受賞し、その演技力が広く認められることとなりました。2012年にはミュージカル『レ・ミゼラブル』の映画版でマリウス役を演じ、再び多くの観客の心を捉えました。

2013年9月、イギリス版GQ誌の「GQ Men Of The Year 2013」では「レミー・マルタン・ブレイクスルー」賞を受賞し、2015年と2016年には同誌の読者による男性ベストドレッサー賞も受賞しました。また、2014年には映画教育支援事業の「イントゥ・フィルム」でイギリス大使を務め、映画に対する情熱を持つ若者たちの支援に貢献しました。

彼のキャリアのハイライトとなったのは、2015年に公開された『博士と彼女のセオリー』での物理学者スティーブン・ホーキング役です。この役で、レッドメインは初のアカデミー主演男優賞を受賞し、さらにゴールデングローブ賞、英国アカデミー賞、全米映画俳優組合賞などを受賞しました。ホーキング本人からもその演技に感銘を受けたとのコメントが寄せられました。しかし、翌年には『リリーのすべて』で再度アカデミー主演男優賞にノミネートされるも受賞には至らず、同時に『ジュピター』でゴールデンラズベリー賞の最低助演男優賞も受賞するという皮肉な結果も経験しました。

2016年には大英帝国勲章OBEを受章し、名実ともにイギリスの重要な俳優の一人となりました。さらに、同年からは『ファンタスティック・ビースト』シリーズで主人公ニュート・スキャマンダーを演じ、広く知られる存在となっています。ちなみに、彼は『ハリー・ポッター』シリーズのトム・リドル役のオーディションで落選したこともありました。

私生活

エディ・レッドメインは、妻ハンナ・バグショーと私生活を共にしています。二人の出会いは、レッドメインがイートン校在学中に開催された女子校のチャリティー・ファッションショーでした。この時から友人関係が続き、2012年に交際を始め、2014年12月にサマーセットで結婚しました。彼らには2016年に誕生した娘と、2018年に誕生した息子がいます。

レッドメインは、俳優業だけでなく、家庭を大切にしながら数々の成功を収める多才な人物です。彼のキャリアと私生活におけるバランスは、今後の彼の活躍を期待させる要因の一つと言えるでしょう。

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