マリンワールド海の中道

マリンワールド海の中道について

福岡県福岡市東区に位置する「マリンワールド海の中道」は、1989年に開館した水族館で、正式名称は「海の中道海洋生態科学館」です。運営は西鉄グループの株式会社海の中道海洋生態科学館が行っています。この施設は、豊かな海洋生態系を間近で観察・学習できる場として、多くの来館者に親しまれています。

施設と展示

マリンワールドは「対馬暖流」というテーマを持ち、熱帯から温帯、さらには寒帯に至るまでの魚類350種類、約20,000点を展示しています。館内では、魚以外にもイルカやゴマフアザラシ、ラッコ、ウミガメなど多様な海洋生物を見ることができます。特に、パノラマ大水槽やイルカ・アシカショーは訪れる人々の目を引く人気のポイントです。

外洋大水槽

館内の中心に位置する外洋大水槽は、24m×10m、水深7m、水量1400tを誇る巨大な水槽です。水槽内には80種以上、2万匹の魚が泳いでおり、特にサメやイワシなどの群れの姿は圧巻です。この水槽周辺は暗くなっており、ライトアップされた幻想的な光景が広がります。また、「ダイバー魚ッチング」では、水中カメラで撮影されたダイナミックな映像や、ダイバーとのコミュニケーションを楽しむことができます。

ショープール

イルカとアシカによるショーが行われるショープールは、観客席が設けられ、ショーを楽しむだけでなく、1階のガラス面を通じて水中の生物を観察することもできます。事故などによるダメージから復旧したこのプールでは、ショーの合間に軽食を提供するフードショップも併設され、観客にとって充実した時間を過ごせる環境が整っています。

かいじゅうアイランド

2009年には「かいじゅうアイランド」という展示施設が開設されました。ここではカリフォルニアアシカやゴマフアザラシが展示されており、訪問者が彼らに餌を与えることができるイベントも実施されています。この施設はアシカが安全に過ごせる環境を確保し、繁殖も考慮された設計となっています。

その他の施設と教育活動

マリンワールドでは、様々な水槽や体験型展示も整備されています。例えば、ペンギンの丘やウミガメ水槽、季節に応じた特別展示などが特徴です。また、「水族館は教育施設である」という理念に基づき、学校と連携した遠隔授業プログラムや体験学習を積極的に実施し、地域との絆を深めています。

アクセスと周辺環境

この水族館は「海の中道」と呼ばれる砂州に立地し、周囲は自然に囲まれた環境です。来館者は福岡市内の喧騒を忘れ、静かで美しい景観を楽しむことができます。アクセスはJRの海ノ中道駅から徒歩約7分、西鉄バスを利用することもでき、駐車場も完備されています。

まとめ

マリンワールド海の中道は、海洋生物を学びながら楽しむことができる場所として、地域の人々や観光客にとって重要な観光スポットとなっています。多様な展示と魅力的なイベントが盛りだくさんで、家族連れから友人同士まで多くの人々が訪れています。

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