マルガリータ

マルガリータ：テキーラベースの魅惑的なカクテル

マルガリータは、テキーラをベースにした、世界中で愛されているカクテルの一つです。その爽やかな味わいと、グラスの縁に飾られた塩（スノースタイル）が特徴です。

マルガリータの名前の由来

「マルガリータ」はスペイン語の女性名で、ギリシャ語の「真珠（margarite）」に由来します。このカクテルに「マルガリータ」と名付けられた由来には、いくつかの説があります。

ジャン・デュレッサーの説: 1949年、ロサンゼルスのバーテンダー、ジャン・デュレッサーが考案し、USAナショナル・カクテル・コンテストで3位に入選。若き日に狩猟事故で亡くなった恋人マルガリータを偲んで名付けたと言われています。
メキシコのバーテンダーの説: 1936年、メキシコのホテルのバーテンダーが、塩をなめながら酒を飲むガールフレンドのために考案し、そのガールフレンドの名前から名付けたという説もあります。

基本的なレシピ

マルガリータの標準的なレシピは以下の通りです。

テキーラ：1/2
コアントローまたはトリプルセック（オレンジ風味のリキュール）：1/4
レモンジュースまたはライムジュース：1/4

作り方

1. 上記材料をシェイカーに入れ、シェイクします。
2. グラスの縁をレモンなどで湿らせ、塩をつけます（スノースタイル）。
3. シェイクしたカクテルをグラスに注ぎます。

レシピの変化

1936年考案の説では、当初からスノースタイルだったとされています。ジャン・デュレッサーが1949年に発表したレシピは、

テキーラ：45ml
ライムジュース：30ml
レモンジュース：30ml
ホワイトキュラソー：7ml

をシャンパングラス（120ml以上）にスノースタイルで提供していました。現在の標準的なレシピとは異なっていることがわかります。

バリエーション

マルガリータには、さまざまなバリエーションが存在します。

ブルー・マルガリータ: コアントローの代わりにブルーキュラソーを使用
メロン・マルガリータ: コアントローの代わりにメロンリキュール（ミドリ）を使用
フローズン・マルガリータ: 材料とクラッシュドアイスをミキサーで混ぜてシャーベット状にしたもの。甘みが弱く感じられるため、砂糖を少量加えるのがおすすめです。
トミーズ・マルガリータ: テキーラをアガベ100%のものにし、ホワイトキュラソーの代わりにアガベシロップを使用し、ロックスタイルで提供

備考

マルガリータは、サイドカーやダイキリのバリエーションと考えることもできます。サイドカーのバリエーションとして考えると、

テキーラ：30ml
ホワイトキュラソー：15ml
ライムジュース：15ml

ダイキリのバリエーションとして考えると、

テキーラ：45ml
ライムジュース：15ml
* ホワイトキュラソー：1tsp

となります。これらは約90mlのカクテルグラスで作る場合の分量で、グラスのサイズに合わせて比率を保ったまま減量します。ウォッカベースのカクテルであるカミカゼも同様に、サイドカーまたはダイキリのバリエーションと見なされるため、マルガリータはカミカゼのバリエーションとも言えるでしょう。

マルガリータは、その多様なアレンジと、テキーラの風味を活かした爽やかな味わいで、世界中の人々を魅了し続けています。ぜひ、お好みのマルガリータを見つけて、その魅力を堪能してみてください。

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