マルコム・スミス (アメリカンフットボール)

マルコム・サビエル・スミス

マルコム・サビエル・スミス（Malcolm Xavier Smith）は、1989年7月5日にカリフォルニア州ロサンゼルスのウッドランドヒルズで生まれたプロのアメリカンフットボール選手で、ポジションはラインバッカーとして知られています。そのキャリアは注目に値し、NFLにおける数々の名誉と実績を重ねてきました。

経歴

プロ入り前

スミスは地元の高校時代からその才能を発揮し、最終学年には膝の怪我で前半を欠場したものの、その後のシーズンではランニングバックとして118回で919ヤード、15タッチダウンを記録。また、ラインバッカーとしても31タックル、10サック、4ファンブルフォースの成績を残しました。進学先の南カリフォルニア大学（USC）では、2007年にスペシャルチームと控えラインバッカーとしてプレーし、6タックルと1ファンブルフォースを挙げました。2008年も引き続き活躍し、18タックルを記録。

特に2009年には、UCLA戦にてチーム最多の15タックルを達成し、さらに62ヤードのインターセプトリターンタッチダウンを獲得。この活躍により、彼はその週の最優秀守備選手に選ばれました。

シアトル・シーホークス

2011年のNFLドラフトで、スミスはシアトル・シーホークスに7巡目で指名され、プロとしてのキャリアがスタートしました。2012年12月9日にはアリゾナ・カージナルス戦で重要なタッチダウンを決め、2013年にはNFCチャンピオンシップゲームにおいて、リチャード・シャーマンのインターセプトパスをキャッチし、スーパーボウル出場を果たします。第48回スーパーボウルでは、第2クォーターで69ヤードのインターセプトリターンタッチダウンを挙げ、守備選手として11年ぶりにスーパーボウルMVPに選ばれました。

2014年シーズンは、先発を含む14試合で33タックル、2ファンブルフォースを記録し、引き続き存在感を示しました。

オークランド・レイダース

2015年3月、スミスはオークランド・レイダースと2年契約を締結しました。この年、彼は全16試合に先発出場し、充実したシーズンを送りました。

サンフランシスコ・フォーティーナイナーズ

2017年3月にはサンフランシスコ・フォーティーナイナーズと5年契約を交わしましたが、トレーニングキャンプで胸筋を痛めたため、そのシーズンを欠場。2019年8月にはチームを退団しました。

ジャクソンビル・ジャガーズとダラス・カウボーイズ

その後、スミスはジャクソンビル・ジャガーズと契約し、2試合に出場した後に放出。続いて、ダラス・カウボーイズと契約しました。

クリーブランド・ブラウンズ

2020年8月にはクリーブランド・ブラウンズと契約を結び、さらなるキャリアのステップを踏みました。

人物

彼の兄、スティーブ・スミスもまたUSC出身のNFL選手で、ニューヨーク・ジャイアンツなどで活躍したワイドレシーバーです。マルコムは2009年のローズボウルの際、食道に関連する健康問題を抱えており、アカラシアという病気であることが後に判明しました。この影響により、食事に関する制限を受けながらも、彼はプロとしての道を歩み続けています。

結論

マルコム・スミスは、数々の苦境を乗り越えながらもアメリカンフットボール界において輝かしい成功を収めてきた選手として、後の世代に多くのインスピレーションを与えています。彼の活躍は、スポーツ界における努力と情熱の重要性を示す良い例と言えるでしょう。

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