マン (コートジボワール)

マン（Man）

マンは、コートジボワール南西部のモンターニュ地方に位置するトンキピ州の州都です。2014年の調査によると、人口は約18.9万人となっています。

地理と概要

コートジボワールは国土の大部分が平坦ですが、マン周辺には山や滝といった珍しい地形が見られます。そのため、かつては観光客が多く訪れていました。また、この地域はコートジボワールの主要産品であるカカオの生産が盛んであり、米、コーヒー、キャッサバなども栽培されています。ギニアやリベリアとの国境に近い場所に位置しており、コートジボワール西部の中心都市としての役割を担っています。

歴史と治安

2002年に勃発したコートジボワール内戦において、マンは当初戦火を免れていました。しかし、2003年11月になると、北部反乱軍と関係の深いMPCI（コートジボワール愛国運動）が蜂起し、マンを含む西部一帯を支配下に置きました。和平交渉は進められていますが、依然としてマン周辺には反政府勢力の残党が潜伏しており、盗賊行為などが時折発生しています。また、リベリアとの国境が近いため、リベリア内戦時に大量に流出した銃器がこの地域にも流入し、治安悪化の一因となっています。

マンは、豊かな自然と農業資源に恵まれた都市ですが、内戦の影響による治安の問題を抱えています。復興と安定が今後の課題となっています。

関連項目

* コートジボワールの都市の一覧

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