マンディ 地獄のロード・ウォリアー

マンディ 地獄のロード・ウォリアー

『マンディ 地獄のロード・ウォリアー』（Mandy）は、2018年に公開されたベルギー産のアクション映画です。パノス・コスマトスが監督を務め、ニコラス・ケイジとアンドレア・ライズボローが主演を務めています。過激な描写を含むため、R15+指定を受けています。

あらすじ

物語は1983年、シャドウ・マウンテンの郊外で静かに暮らすレッドとマンディ夫婦を中心に展開します。過去を背負うレッドと、彼を愛するマンディは、人里離れた場所で穏やかな日々を送っていました。しかし、マンディに異常な執着を抱くカルト集団が、二人の生活を破壊します。カルト集団の凶行により、レッドの目の前でマンディが惨殺されてしまうのです。愛する者を失ったレッドは、怒りと悲しみに打ちひしがれながらも、復讐を誓います。彼は自らオリジナルの武器を作り、マンディを死に追いやったカルト集団への復讐を開始します。しかし、レッドの行く手を阻むのは、カルト集団が雇った謎のバイク軍団でした。狂気に満ちた復讐劇が幕を開けます。

キャスト

レッド・ミラー：ニコラス・ケイジ（山路和弘）
マンディ・ブルーム：アンドレア・ライズボロー（真壁かずみ）
ジェレマイア・サンド：ライナス・ローチ（岩瀬遼平）
ブラザー・スワン：ネッド・デネヒー（黒田祥一郎）
マザー・マルレーネ：オルエン・フエレ（中山美由紀）
ザ・ケミスト：リチャード・ブレイク（大前帝司）
カルザース：ビル・デューク（木下隆介）

スタッフ

監督：パノス・コスマトス
脚本：パノス・コスマトス、アーロン・スチュワート・アン
撮影：ベンジャミン・ローブ
音楽：ヨハン・ヨハンソン
プロダクションデザイン：ユベール・プイユ
* 製作：エイドリアン・ポリトウスキー、マルタン・メッツ、ネイト・ボロティン、ダニエル・ノア、ジョシュ・C・ウォーラー、イライジャ・ウッド

評価

本作は批評家から非常に高い評価を受けています。映画批評サイトRotten Tomatoesでは、250件以上のレビューに基づき、90%の支持率と10点満点中7.6点の平均点を獲得しています。また、Metacriticでは、30件のレビューに基づいて加重平均値が81/100となっています。

サンダンス映画祭2018 ミッドナイト部門や、第71回カンヌ国際映画祭監督週間にも出品されました。第51回シッチェス・カタロニア国際映画祭では、パノス・コスマトス監督が監督賞を受賞し、ニコラス・ケイジが名誉賞を受賞するというW受賞を果たしました。さらに、第34回インディペンデント・スピリット賞では、撮影監督のベンジャミン・ローブが撮影部門にノミネートされています。

備考

映画のオープニングには、プログレッシブ・ロックバンド、キング・クリムゾンの楽曲「スターレス」が使用されています。主人公の名前である「レッド」は、「スターレス」が収録されたアルバム『レッド』から取られています。音楽もまた、この映画の独特な世界観を形作る重要な要素となっています。

『マンディ 地獄のロード・ウォリアー』は、視覚的な美しさと激しい暴力描写が融合した、他に類を見ない作品です。ニコラス・ケイジの鬼気迫る演技と、パノス・コスマトスの独特な映像センスが光る、強烈な印象を残す作品として、多くの映画ファンを魅了しています。

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