マンマユート団

株式会社マンマユート団：三鷹の森ジブリ美術館を支えた会社

株式会社マンマユート団は、東京都武蔵野市に事務所を構え、三鷹の森ジブリ美術館の運営に携わっていた会社です。2018年3月1日、株式会社スタジオジブリに合併されるまで、美術館の運営管理、そして来館者を楽しませるショップやカフェの運営を担っていました。

ジブリ美術館とマンマユート団

マンマユート団は、ジブリ美術館の日常業務全般を管理する重要な役割を担っていました。美術館の円滑な運営を支え、来場者が快適に作品を鑑賞できる環境づくりに貢献しました。特に、美術館3階にあるショップ「マンマユート（MAMMA AIUTO）」と、2階にあるカフェ「麦わらぼうし」は、マンマユート団が直接運営していました。これらの店舗は、ジブリ作品の世界観を反映した商品や食事を提供し、来館者にとって特別な思い出づくりに貢献していました。

社名と経営陣

ユニークな社名「マンマユート団」は、宮崎駿監督作品『紅の豚』に登場する空中海賊団から名付けられました。「マンマユート」はイタリア語で「ママ、助けて！」を意味しており、親しみやすさと、時に困難な状況にも立ち向かう姿勢を表しているのかもしれません。

初代社長は、宮崎駿監督の長男である宮崎吾朗氏でした。その後、社長は玉川典由氏に引き継がれました。常務取締役には、日本テレビ編成部出身の横山宗喜氏が就任。横山氏は、日本テレビ在籍時の放映権交渉経験を生かし、スタジオジブリとの重要な窓口として活躍したと伝えられています。

設立から合併まで

マンマユート団の歴史は、1998年10月まで遡ります。当初は「株式会社ムゼオ・ダルテ・ジブリ」という名称で、宮崎駿監督のアトリエ「豚屋」の一角に小さな事務所を構えて設立されました。その後、2001年10月1日に現在の「株式会社マンマユート団」に商号を変更。2002年には、三鷹駅からジブリ美術館へ向かう途中の「草屋」へと事務所を移転し、事業規模の拡大を反映しました。

2005年には、日本国際博覧会協会の「サツキとメイの家」プロジェクトを受託。ジブリ作品の世界観を現実世界に再現する、重要なプロジェクトに参加しました。このプロジェクトは、マンマユート団の技術力と実績を示す、大きな成功事例となりました。そして、2018年3月1日、マンマユート団は株式会社スタジオジブリに合併されました。

まとめ

株式会社マンマユート団は、三鷹の森ジブリ美術館の運営に貢献した、重要な役割を果たした会社でした。ジブリ作品の世界観を現実世界に繋ぐ役割を担い、多くの来館者に感動と喜びを提供しました。その歴史と功績は、ジブリ美術館の歴史と共に語り継がれていくことでしょう。設立当初からの歩み、そしてスタジオジブリへの合併という決断は、日本のアニメーション産業における貴重な事例として、今後研究される可能性も秘めていると言えるでしょう。

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