マンモスマン

マンモスマン

マンモスマンは、ゆでたまごによる漫画作品『キン肉マン』およびその続編『キン肉マンII世』に登場する人気キャラクターです。その名の通り、マンモスをモチーフにした超人であり、巨大な牙「ビッグ・タスク」と長い鼻「パワフル・ノーズ」を駆使した豪快な戦い方が特徴です。

特徴

キン肉星王位争奪編で初登場を果たしたマンモスマンは、1万年前の氷河時代を生き抜いたマンモス一族の末裔という設定です。その強大なパワーは、初登場時から他の超人たちを圧倒し、対戦相手を見下すような態度を取っていました。しかし、正義超人との戦いを経て、真剣勝負の清々しさに目覚め、内面的な成長を遂げます。精神面での弱さや、顔を傷つけられると激昂する一面も持ち合わせていますが、フェニックスに裏切られた時のための策を練るなど、単なるパワーだけの超人ではない一面も垣間見せます。

『キン肉マンII世』では、知性と獣性が同居する複雑なキャラクターとして描かれ、物語に深みを与えています。当初は悪役として描かれることが多いマンモスマンですが、根底には正義超人としての素養も持ち合わせていることが示唆されています。

『キン肉マン』での活躍

キン肉星王位争奪編

キン肉星王位争奪サバイバルマッチでは、知性チームの一員として登場し、その圧倒的な実力を見せつけます。一回戦では、強力チームのペンチマン、レオパルドン、ゴーレムマンを次々と撃破。続くキャノン・ボーラー戦では引き分けに持ち込むなど、余裕の戦いぶりでした。二回戦では、残虐チームとのタッグマッチでバッファローマンと激突。一時はバッファローマンを圧倒するも、最終的には敗北を喫します。しかし、この戦いで得た情報をもとに、フェニックスを裏切るための準備を進めていました。

決勝戦では、ウォーズマンを襲撃し戦闘不能に追い込みます。その後のイリミネーション・ルーレット・マッチでは、ロビンマスクとの激闘を繰り広げます。最後はロビンマスクの「ロープワーク・タワー・ブリッジ」に敗れ、消滅してしまいますが、その戦いを通じて真剣勝負の醍醐味と正義超人の友情の素晴らしさに魅せられ、満足気に消滅しました。しかし、アニメ版ではキン肉マンのフェイス・フラッシュにより復活し、その後の祝勝会に参加しました。

新シリーズ

新シリーズでは、超神ランペイジマンとの戦いで復活し、超人血盟軍の理念に賛同して戦います。超神コーカサスマンとの戦いでは、苦戦を強いられるも、友情パワーに目覚め、見事勝利を収めます。その後、自身の最期を悟り、残りの超人パワーを使ってロビンマスクを復活させ、炎の中に落下して死亡。フェニックスに後を託すという、壮絶な最期を遂げました。このシリーズでは、かつて敵対したバッファローマンやロビンマスクとの関係性が変化し、マンモスマンの成長が描かれています。

『キン肉マンII世』での活躍

『キン肉マンII世』では、『究極の超人タッグ編』に登場。ウォーズマンのタッグパートナーとしてヘルズベアーズを結成し、究極の超人タッグに出場します。当初は熊の着ぐるみを着ていましたが、その正体が明らかになると、かつての凶暴性を露わにします。ヘル・イクスパンションズとの試合では、当初は協力していたウォーズマンを裏切り、ネプチューンマンと「新星ヘル・イクスパンションズ」を結成。その後、大魔王サタンの呪いのエネルギー注入に参加し、準決勝では時間超人と対戦。しかし、ネプチューンマンとの不協和音から試合を放棄し、再び裏切りを繰り返して物語から姿を消します。このシリーズでは、マンモスマンの二面性がより強調され、読者に強い印象を与えました。

主要対戦成績

シングルマッチ

○ペンチマン
○レオパルドン
○ゴーレムマン
△キャノンボーラー
○コーカサスマン

タッグマッチ

○残虐チーム
×キン肉マンチーム

団体戦

○強力チーム
○残虐チーム
×キン肉マンチーム

『キン肉マンII世』での対戦成績

○ジャングル・ブックス
○チーム・コースマス
○ヘルズ・ベアーズ（途中脱退）
×世界五大厄（試合放棄）

得意技

ビッグ・タスク: 巨大な牙を使った攻撃。リングを抉り取るほどの破壊力を持つ。返り血を浴びると自らを攻撃してしまうという弱点もある。
パワフル・ノーズ: 長い鼻を使った攻撃。鞭のように叩きつけたり、フェンシングのように突き刺したりする。
ビッグ・タスク・ドリル: ビッグ・タスクを回転させて相手を貫く技。
ブランチ・タスク: 受け止められたビッグ・タスクを枝分かれさせ、相手を貫く技。
ノーズ・フェンシング: パワフル・ノーズをレイピアのように突き刺す技。
パワフル・ノーズ・ブリーカー: パワフル・ノーズで相手を捕獲し、叩きつける技。
サンクション・ノーズ・フェンシング: ビッグタスクと鼻を組み合わせた強化版ノーズフェンシング。
ゴースト・キャンバス: 相手をキャンバスに逆さに突き刺し、ねじりあげる技。
アイス・ロック・ジャイロ: 相手を空中に放り投げ、複雑に飛び回らせて氷漬けにする技。
マンモス・ラリアート: パワー重視のラリアット。
地獄の三重殺・超人デコレーション・ツリー: 知性チームの合体技。アルゼンチンバックブリーカーで捕らえた相手に他の二人が攻撃を加える。
テディー・クラッシャー: ヘルズベアーズの合体技。パイルドライバーからの脳天同士を激突させる技。
アイスバーグ・アバランチャー: ヘルズベアーズの合体技。強化版スープレックス。
グレイシャー・アタック: ヘルズベアーズの合体技。牙に錐揉み回転で相手を転がすフライングボディアタック。
フリージット・バックブリーカー: ヘルズベアーズの合体技。ノーズキャッチャーで捕縛した相手を膝に叩きつける技。
地獄の氷結落とし: 新星ヘル・イクスパンションズの合体技。ビッグ・タスクとチョッキ針で動きを封じ、ジャーマンスープレックスで投げ捨てる。
クロス・ボンバー: ネプチューンマンとの合体技。光ファイバーで繋ぎ、前後から打撃を加える。

プロフィール

分類: 知性チーム / 正義超人 → 完璧超人
出身: ユーラシア大陸・シベリア / アラスカ / ロシア
身長体重: 279cm 400kg
超人強度: 7800万パワー / 2000万パワー（推定）
年齢: 不明

異名

マンモスマン
知性の超人
超人ハンター（アニメでは超人キラー）
超人破壊師（デストロイヤー）
眠れる暴獣
超人歴史のキーパーソン
何度となく甦る不死身超人
完璧なる”超人破壊者”
知性を持つ野獣
マイケル
ヌイグルミの奥に潜む悪意

主な肩書き

悪の協調（コンチェルト）

コンピュータゲーム

マンモスマンは、複数の『キン肉マン』ゲームに登場しています。『キン肉マン キン肉星王位争奪戦』ではボスキャラクターとして登場し、『キン肉マンII世 超人聖戦史』では、主人公の属性やルートによって仲間になるか敵になるかが変化します。

その他

ゆでたまごは、著書の中でマンモスマンを「いずれはベビーフェイスにしたい超人の一人」と語っており、今後の展開次第では、マンモスマンの新たな一面が見られるかもしれません。

マンモスマンは、その圧倒的なパワーと複雑なキャラクター性で、多くのファンを魅了し続けています。今後も『キン肉マン』シリーズに欠かせない人気キャラクターとして、活躍が期待されています。

もう一度検索