マークウィス・ゴードン

マークウィス・ラフェイエット・ゴードン

マークウィス・ラフェイエット・ゴードン（Marquis Lafayette Gordon、1843年7月18日 - 1900年11月4日）は、明治時代の日本で活躍したアメリカン・ボードの宣教師であり、カンバーランド長老教会の教職者でした。ゴルドン、M・L・ゴードンとも表記されます。

生涯

1843年、ペンシルベニア州ウェインズバーグで生まれました。ウェインズバーグ大学とアンドーヴァー神学校を卒業後、ニューヨークで医学を学びました。1872年8月6日、カンバーランド長老教会ペンシルベニア中会で按手を受け、牧師としての道を歩み始めます。

日本での宣教活動

1872年（明治5年）11月、妻リンダと共にアメリカン・ボードの宣教師として来日し、オラメル・ギューリックと共に大阪の川口与力町に着任しました。ゴードンは自宅で英語塾を開き、30名ほどの日本人が集まりました。1873年（明治6年）3月からは日曜礼拝を始め、12名の出席者がありました。ギューリックが神戸に転任すると、ゴードンが説教を担当するようになりました。

しかし、ゴードンは眼病を患っていたため、神戸で治療を受けたり、静養したりすることがありました。1874年（明治7年）5月24日、高木玄真、安田三折ら5名に洗礼を授けました。その後、横浜から平井仙次郎が転入し、梅本町公会（現在の日本基督教団大阪教会）が設立されました。また、元会津藩士の山本覚馬と出会い、彼を信仰に導きました。

1881年（明治14年）5月1日には、山崎為徳の友人である片桐清治に洗礼を授けています。

1877年（明治10年）には京都に移り、同志社英学校で神学を教えました。同志社では、学生たちの育成に尽力し、日本のキリスト教界の発展に貢献しました。

1899年にアメリカに帰国し、翌1900年11月4日にマサチューセッツ州で死去しました。57歳でした。

ゴードンの功績

ゴードンは、日本におけるキリスト教の黎明期に、宣教師として、また教育者として多大な貢献をしました。大阪での教会設立、山本覚馬の信仰への導き、同志社英学校での教育活動など、その功績は多岐にわたります。彼の活動は、日本のキリスト教の発展に大きな影響を与えました。

参考文献

『沢山保羅』日本基督教団出版局、1977年
『キリスト教人名辞典』日本キリスト教団出版局、1986年
高橋昌郎『明治のキリスト教』教文館、2003年

登場作品

八重の桜 - 2013年、NHK大河ドラマ、演：ドン・ジョンソン

外部リンク

* 同志社の宣教師たち―初期の七人をめぐって

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