マーク・オメーラ

マーク・オメーラ：メジャー2冠とタイガー・ウッズの親友

マーク・オメーラは、1957年1月13日生まれ、アメリカ・ノースカロライナ州出身のプロゴルファーです。13歳からゴルフを始め、1980年にプロ入り。翌年にはルーキー・オブ・ザ・イヤーを受賞するなど、早くからその才能を発揮しました。1984年には「グレーター・ミルウォーキー・オープン」でPGAツアー初優勝を果たしました。

日本での活躍

1985年には日本の「フジサンケイクラシック」で優勝。7年後の1992年には「東海クラシック」で日本ツアー2勝目を挙げ、日本でもその名を知られるようになりました。

1998年：メジャー2冠達成

1998年はオメーラのキャリアにおいて最も輝かしい年となりました。マスターズでは、最終日に「67」という素晴らしいスコアを出し、フレッド・カプルス、デビッド・デュバル、ジム・フューリクといった強豪を抑えて初優勝。この時、グリーンジャケットを授与したのが、前年優勝者のタイガー・ウッズだったことは、ゴルフファンにとって忘れられない光景でしょう。

全米オープンでは32位にとどまったものの、続く全英オープンではブライアン・ワッツとのプレーオフを制し、見事メジャー2冠を達成しました。また、全米プロゴルフ選手権でも4位に入るなど、この年はメジャー大会で圧倒的な強さを見せつけました。

さらに、同年10月には「シスコ世界マッチプレー選手権」でタイガー・ウッズを土壇場で逆転して優勝。この活躍により、年間最優秀選手にも選出され、その実力を世界に知らしめました。

その後のキャリア

1998年の全英オープン以降、アメリカツアーでの優勝からは遠ざかっていましたが、2004年には「ドバイ・デザート・クラシック」で6年ぶりの優勝を飾りました。2007年からは、50歳以上の選手が対象となる「チャンピオンズツアー」に転戦し、活躍を続けています。

タイガー・ウッズとの親交

オメーラの自宅はフロリダ州オーランドにあり、タイガー・ウッズの家からわずか100メートルほどの距離にあります。そのため、オメーラはウッズにとって最も親しい友人であり、ツアーでも行動を共にすることが多く、現在では「ウッズの親友」として広く知られています。

プロ優勝歴

オメーラはプロとして数々の優勝を飾っており、その数は34に上ります。

PGAツアー：16勝
欧州ツアー：4勝（1987年 Lawrence Batley International, 1997年 トロフィー・ランコム, 1998年 全英オープン, 2004年 ドバイ・デザート・クラシック）
日本ツアー：2勝（1985年 フジサンケイクラシック, 1992年 東海クラシック）
その他：11勝（1985年 Isuzu Kapalua International, 1986年 オーストラリアン・マスターズ, 1989年 RMCC Invitational (with カーティス・ストレンジ), 1994年 オープン・デ・アルヘンティーナ, Fred Meyer Challenge (with ジョン・クック), 1998年 世界マッチプレー選手権, Skins Game, 1999年 ワールドカップ (with タイガー・ウッズ), 2000年 Fred Meyer Challenge (with ジョン・クック), 2002年 Skins Game, 2007年 Champions Challenge (with マイク・リード)）
* チャンピオンズツアー：2勝

まとめ

マーク・オメーラは、1998年にメジャー2冠を達成しただけでなく、その人柄とタイガー・ウッズとの友情によって、多くのファンに愛されるプロゴルファーです。長年のキャリアを通じて、数々の勝利を積み重ね、世界ゴルフ殿堂入りも果たしました。彼の活躍は、ゴルフ史に深く刻まれています。

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