マーク・シャパイロ (スポーツエグゼクティブ)

マーク・シャパイロ（Mark Shapiro、1967年 - ）は、メジャーリーグベースボール（MLB）のトロント・ブルージェイズで球団社長兼CEOを務める人物です。2015年8月に就任しました。

父は、著名なスポーツ代理人であるロン・シャパイロであり、カル・リプケン・ジュニアやエディ・マレーといった名選手の代理人を務めていました。

マサチューセッツ州ミドルセックス郡ケンブリッジで生まれたシャパイロは、プリンストン大学を卒業後、1991年にクリーブランド・インディアンス（現クリーブランド・ガーディアンズ）のフロント入りを果たしました。当時のGMであったジョン・ハートの下で、1990年代のインディアンス黄金時代を、選手育成部門の担当やGM補佐として支えました。選手育成に力を入れ、チームの基盤を築き上げました。

2001年オフにジョン・ハートがテキサス・レンジャーズへ移籍すると、シャパイロが後任のGMに就任しました。当時、チームの予算は決して潤沢とは言えませんでしたが、シャパイロは大胆なトレードを敢行し、チームを再建しました。バートロ・コローンやチャック・フィンリーといった選手を放出し、後に主力となるクリフ・リー、グレイディ・サイズモア、ココ・クリスプらを獲得するトレードは、その手腕を示すものでした。低予算ながらもインディアンスを勝てるチームに作り上げ、その手腕が高く評価され、2005年と2007年にはスポーティング・ニュース社が選出するエグゼクティブ・オブ・ザ・イヤーに選出されています。

2010年には、部下であったクリス・アントネッティにGM職を譲り、自身は球団社長に就任しました。その後もチーム運営に携わり、インディアンスを強豪チームとして維持することに貢献しました。

そして2015年8月末、長年勤めていたインディアンスを離れ、トロント・ブルージェイズの球団社長兼CEOとして新たな挑戦を始めることになりました。ブルージェイズでは、チームの強化と経営の安定化に尽力し、チームを更なる高みへと導くことが期待されています。その手腕に注目が集まっています。

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