エディ・マレー

エディ・クラレンス・マレー

エディ・クラレンス・マレー（Eddie Clarence Murray）は1956年2月24日、カリフォルニア州ロサンゼルスで生まれた元プロ野球選手であり、一塁手として活躍した。彼は「Steady Eddie」と呼ばれ、そのニックネームに象徴されるように、怪我が少なく安定した成績を残し続けたことで知られる。マレーは、メジャーリーグ史上3人目となる3000安打と500本塁打を達成し、特にスイッチヒッターとしての能力が高く評価されている。彼に対する評価は「史上最高のスイッチヒッター」と称されるほどだ。

経歴

プロ入り前

マレーはロック高等学校に在籍し、オジー・スミスと同級生だった。この高校には後にNFLのニューヨーク・ジェッツのコーチを担当することになるドニー・ヘンダーソンも通っていた。彼らの青春時代のエピソードは、マレーのその後のキャリアにも影響を与えたと言われている。

オリオールズでの活躍（1977年 - 1988年）

マレーは1973年にボルチモア・オリオールズからドラフト3巡目（全体63位）で指名を受け、1977年4月7日にメジャーデビューを果たす。デビュー年には160試合に出場し、打率.283、28本塁打、88打点を記録。特に新人王に選ばれたことで、その才能が広く認知されることとなった。0878年には初のシルバースラッガー賞を受賞し、1983年にはワールドシリーズ優勝に貢献した。

移籍時代・オリオールズ復帰（1989年 - 1996年）

マレーは1988年にドジャースにトレードされ、その後、ニューヨーク・メッツやクリーブランド・インディアンスでもプレーすることになる。特に1995年には通算3000安打を達成し、歴史的な瞬間を迎えた。オリオールズへの復帰後も自身の背番号『33』が永久欠番に指定された。

引退とその後（1997年 - 現在）

1997年にはアナハイム・エンゼルスを経て再びドジャースに移籍した後、同年9月20日に現役を引退。引退後はすぐにアメリカ野球殿堂に選出され、1998年にはオリオールズで永久欠番表彰式が行われた。また、古巣オリオールズで一塁ベースコーチを務めたりして、若い選手たちの指導にも力を注いでいる。

プレースタイルと成績

マレーは1977年から20年にわたり連続して75打点以上を挙げ続け、MLB史上唯一の記録を樹立。また、通算504本塁打はスイッチヒッターとしては2位の記録で、通算打点では1917点を記録している。彼のスイッチヒッターとしての成績は多くの選手に影響を与え、特に連続出場記録を持つカル・リプケン・ジュニアにも強い影響を及ぼした。

タイトルと表彰

• - 本塁打王：1回（1981年）
• - 打点王：1回（1981年）
• - シルバースラッガー賞：3回（1983年、1984年、1990年）
• - ゴールドグラブ賞：3回（1982年 - 1984年）
• - MLBオールスター選出：8回（1978年、1981年 - 1986年、1991年）

マレーはそのキャリアを通じて多くの記録を打ち立て、選手としての姿勢と成績から多くのファンに支持され続けている。野球界における彼の影響は未だに色あせることがなく、彼の功績は後世に語り継がれている。

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