マーク・トランボ

マーク・ダニエル・トランボ

マーク・ダニエル・トランボ（Mark Daniel Trumbo）は、1986年1月16日にアメリカ・カリフォルニア州アナハイムで生まれた元プロ野球選手です。ポジションは指名打者、外野手、一塁手で、右投げ右打ちのスタイルで知られています。トランボは、彼の力強い打撃能力とパワーヒッターとしての才能を生かしてキャリアを築きました。

生い立ち

トランボは、エンゼル・スタジアムからわずか10分の距離に育ったため、子供の頃から数え切れないほど試合を観戦しました。この環境が、彼の野球への情熱を育むきっかけになったに違いありません。

プロ入りとエンゼルス時代

2004年に行われたMLBドラフトでは18巡目（全体533位）でアナハイム・エンゼルスに指名され、プロ球界への道を開くこととなります。2010年9月11日、シアトル・マリナーズ戦でメジャーデビューを果たし、2011年には一塁手として定着しました。彼はそのシーズン29本塁打を放ち、打率は.254ながらも新人王投票で2位に輝くなど、高い潜在能力を示しました。

2012年にはアルバート・プホルスの加入に伴うポジション変更で外野手に転向し、オールスターにも選出。打率.268、32本塁打、95打点を記録し、この時点で彼は名実ともにエンゼルスの主力選手としての地位を確立しました。但し、2013年には打率が大幅に下がり.234に落ち込むものの、34本塁打を喫し、自己初の100打点を記録するなど、再び存在感を示しました。

ダイヤモンドバックス時代

その後、2013年12月にはダイヤモンドバックスに移籍し、2014年には480万ドルの契約を結びました。2015年には年俸調停で成功し、690万ドルの契約を手にしました。このシーズン、長打率.506とともに9本塁打を記録するなど、彼の打撃力は衰えを見せませんでした。

マリナーズ時代

2015年6月、マリナーズにトレードされ、93試合出場。この期間に彼は打率.262、22本塁打、64打点でシーズンを終えました。ただし、守備には多少の不安も見られ、外野手としての安定性が求められました。

オリオールズ時代

2015年12月にはボルチモア・オリオールズに移籍し、2016年にはオールスターに選出されるなど、キャリアのピークを迎えました。この年、彼はMLBで最多の47本塁打を記録し、本塁打王に輝きましたが、三振も多く、170三振はワースト6位の数値でした。この年の成績は、打率.288、28本塁打、68打点、OPS.923と華々しいものでした。

さらに、2017年にはチームとの契約を3年3700万ドルで締結し、開幕戦ではサヨナラ本塁打を決めるなど存在感を示しました。しかし、故障が影響し、2018年は怪我に悩まされるシーズンとなり、最終的には90試合出場にとどまりました。

現役引退後

2020年には正式な引退発表はしていないものの、無所属の状態が続きました。2022年にはオリオールズのスプリングトレーニングで特別インストラクターを務め、若手選手への指導にもあたりました。

詳細情報

トランボは、MLBオールスターに2回選出され、シルバースラッガー賞を受賞するなど、力強い成績を残しました。彼のキャリアは、数々の記録や称賛で彩られていますが、今後もその存在感は多くのファンの記憶に残り続けるでしょう。

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