マーク・ハメット

マーク・ハメット（Mark Garry 'Hammer' Hammett）は、1972年7月13日、ニュージーランドのクライストチャーチで生まれました。ラグビーユニオンの選手として名を馳せ、引退後は指導者として活躍しています。彼の愛称「ハマー」は、そのプレースタイルと情熱を象徴しています。

選手としてのキャリア

ハメットは、カンタベリー州代表のフッカーとして1992年から2002年までプレーしました。その間、彼はスーパーラグビーの強豪、クルセイダーズの創設メンバーとしても活躍し、チームは数々のタイトルを獲得しました。クルセイダーズでの彼の貢献は大きく、チームを4度の優勝に導く原動力となりました。さらに、ニュージーランド代表、通称「オールブラックス」の一員として、1999年と2003年のワールドカップに出場し、国際舞台でもその実力を示しました。

ハメットのラグビーキャリアは、1987年にセントトーマス・オブ・カンタベリー・カレッジ在学中に、U17ニュージーランド代表のフッカーに選出されたことから始まりました。1991年にはU19ニュージーランド代表のキャプテンを務め、翌年にはカンタベリー州代表に選ばれました。当初はマット・セクトンの控えでしたが、1995年にはセクストンを上回る出場機会を得るようになりました。1996年のラグビープロ化に伴いクルセイダーズが設立されると、ハメットは創設メンバーとしてチームを支えました。ニュージーランド代表としては、29キャップを獲得し、カンタベリー州代表では76キャップ、クルセイダーズでは81キャップを記録しました。2000年11月3日には、秩父宮ラグビー場で行われたオールブラックス対パシフィック・バーバリアンズの試合に、オールブラックスのフッカーとして出場しました。この試合で、バーバリアンズのNo.8を務めたのは、後に日本代表ヘッドコーチとなるジェイミー・ジョセフでした。

指導者としてのキャリア

選手としてのキャリアを終えた後、ハメットは指導者としての道を歩み始めました。2006年にはクルセイダーズとカンタベリー州代表のコーチングアドバイザーを務めました。2007年から2010年までは、ロビー・ディーンズの下でクルセイダーズのアシスタントコーチとしてチームを支えました。2011年には、ハリケーンズのヘッドコーチに就任し、2014シーズンまでチームを率いました。2014年5月12日には、カーディフ・ブルーズのディレクター・オブ・ラグビーに指名されましたが、2015年2月に家庭の事情によりニュージーランドに帰国しました。

2016年からは、タスマンマコスののアシスタントコーチに就任する予定でしたが、2015年12月21日に、日本ラグビーフットボール協会が編成するスーパーラグビーチーム、サンウルブズの初代ヘッドコーチに就任しました。また、同年上半期には、ラグビー日本代表ヘッドコーチ代行も兼任しました。サンウルブズでは2016年シーズンをもって退任し、2017年からはハイランダーズのアシスタントコーチとして、新たなステージでその手腕を発揮しています。

まとめ

マーク・ハメットは、選手としても指導者としても、ラグビー界に大きな足跡を残しています。彼の情熱と献身は、多くのラグビーファンに感動を与え続けています。選手としての豊富な経験と、指導者としての高い能力を活かし、今後もラグビー界の発展に貢献していくことが期待されています。

出典

Gifford, Phil (2004). The Passion – The Stories Behind 125 years of Canterbury Rugby. Wilson Scott Publishing. ISBN 0-9582535-1-X
McIlraith, Matt (2005). Ten Years of Super 12. Hodder Moa. ISBN 1-86971-025-8

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