マーク・ラングストン

マーク・エドワード・ラングストン：球史に名を刻む左腕

マーク・エドワード・ラングストン（Mark Edward Langston）は、1960年8月20日、カリフォルニア州サンディエゴに生まれました。1980年代から1990年代にかけて、メジャーリーグで活躍した左腕投手です。

マリナーズ時代：輝かしいデビューと最多奪三振

サンノゼ州立大学を経て、1981年のMLBドラフトでシアトル・マリナーズから2巡目指名を受け入団。1984年4月7日にメジャーデビューを飾ると、その才能をいかんなく発揮します。同年は17勝10敗、防御率3.40、204奪三振という素晴らしい成績で、最多奪三振のタイトルを獲得。新人王の投票ではチームメイトに次ぐ2位でしたが、その実力は高く評価されました。1986年にも球団記録となる245奪三振で2度目の最多奪三振に輝き、1987年にはオールスターゲームに初選出、19勝13敗、262奪三振で3度目の最多奪三振と初のゴールドグラブ賞を受賞しました。マリナーズでは74勝67敗の成績を残し、球団の歴史的な投手として、ランディ・ジョンソンに次ぐ評価を受けることもあります。

エクスポズ、エンゼルス時代：安定感と円熟味

1989年5月、モントリオール・エクスポズへ移籍。移籍後は12勝9敗、防御率2.39と好投し、シーズン通算でキャリアハイの防御率2.74を記録しました。オフにはフリーエージェントとなり、カリフォルニア・エンゼルスへ移籍。1991年には4年ぶりにオールスターゲームに出場、19勝8敗、防御率3.00でゴールドグラブ賞を受賞しました。エンゼルスでは、チャック・フィンリー、ジム・アボットと共に左腕王国を築き、安定した投球でチームを支えました。

パドレス、インディアンス時代：ベテランとしての貢献

1998年には故郷のサンディエゴ・パドレスへ移籍。ワールドシリーズにも出場し、ベテランとしてチームに貢献しました。1999年にはクリーブランド・インディアンスへ移籍し、主に中継ぎとして活躍。2000年、春のキャンプ中に現役引退を表明しました。

牽制球の名手

ラングストンは、牽制球の名手としても知られており、MLB史上最多となる91人を牽制で刺しました。この記録は後に更新されましたが、彼の卓越した技術を示すエピソードとして語り継がれています。

輝かしい実績

最多奪三振：3回 (1984年、1986年、1987年)
ゴールドグラブ賞：7回 (1987年、1988年、1991年 - 1995年)
* MLBオールスターゲーム選出：4回 (1987年、1991年 - 1993年)

マーク・ラングストンは、その輝かしい実績と記憶に残る投球で、多くのファンを魅了しました。彼の名は、メジャーリーグの歴史に永遠に刻まれています。

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