マーシャル・ヤンダ

マーシャル・ヤンダ（Marshal Yanda、1984年9月15日 - ）は、アイオワ州シーダーラピッズ出身の元アメリカンフットボール選手です。2007年から2019年までNFLのボルチモア・レイブンズに所属し、オフェンシブラインマンとして活躍しました。主にガードとタックルのポジションで起用され、現役時代をレイブンズ一筋で過ごしたフランチャイズ・プレイヤーとして知られています。

経歴

シーダーラピッズで生まれたヤンダは、郊外のアナモサで育ちました。高校時代は、アメリカンフットボールの他に、バスケットボールや陸上競技でも才能を発揮しました。当初、地元のアイオワ大学への進学を希望していましたが、高校時代のトラブルが原因で、ノースアイオワエリアコミュニティカレッジに進学しました。

コミュニティカレッジで2年間を過ごした後、アイオワ大学に転校しました。当時、アイオワ大学はオフェンスラインマンを必要としていたため、ヤンダはすぐにプレーする機会を得ました。2005年には、最初の4試合で左ガードとして先発出場し、その後は右タックルとして先発出場しました。2006年も右タックルとして先発し、シーズン最後の6試合中5試合は左タックルとして先発出場しました。この年、彼はチームMVPに選ばれ、ビッグ・テン・カンファレンスのセカンドチームにも選出されました。

ボルチモア・レイブンズでの活躍

2007年のNFLドラフトで、ボルチモア・レイブンズから3巡指名を受けました。レイブンズは、彼を指名するために4巡、5巡、6巡の指名権をトレードアップして獲得しました。ミニキャンプでは、左右のタックルの控えを務めました。同年7月には、レイブンズと3年契約を結びました。9月14日のシンシナティ・ベンガルズとの開幕戦で、左タックルのジョナサン・オグデンが負傷したため、右タックルから左タックルに移ったアダム・テリーの代わりに、右タックルとして途中出場を果たしました。この年、ヤンダは全16試合に出場し、12試合で右タックルとして先発出場しました。

2008年には、右ガードとして先発出場しましたが、5試合目のインディアナポリス・コルツ戦で膝を負傷し、故障者リスト入りとなりました。

2009年、怪我から復帰したヤンダは、チーム史上2位となる5,619ヤードをトータルで獲得したオフェンスを支え、自身初のプレーオフ出場も果たしました。

2010年、トレーニングキャンプ中にジャレッド・ゲイサーがシーズン絶望となったため、右タックルとして全16試合とプレーオフ2試合で先発出場しました。スポーツ・イラストレイテッドのピーター・キングからは、オールプロに選ばれました。

2011年7月26日、5年3200万ドルで契約を延長しました。この年、右ガードに戻り、全16試合で先発出場し、オールプロセカンドチームに選出されました。チームは、AFCチャンピオンシップゲームでニューイングランド・ペイトリオッツに20-23で敗れ、スーパーボウル出場を逃しました。

2012年には、プロボウル、オールプロセカンドチームに選ばれる活躍を見せ、チームの第47回スーパーボウル優勝に大きく貢献しました。

2013年には、3度目のプロボウルに選出されました。

2017年は、9月に怪我を負いシーズンの大半を棒に振ることとなりましたが、このシーズンを除いた2011年から2019年シーズンまで、毎年プロボウルに選出されました。

2020年3月に現役引退を表明しました。

人物

パスプロテクション、ランブロックのいずれにおいても高い能力を持っていました。

[外部リンク]
通算成績と情報 NFL.com, or ESPN, or Pro-Football-Reference （英語）
Baltimore Ravens bio （英語）
* Iowa Hawkeyes bio （英語）

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