マーティン・ショート

マーティン・ショート（Martin Short, 1950年3月26日 - ）は、カナダのオンタリオ州ハミルトンで生まれた、俳優、コメディアンとして知られています。

生い立ちとキャリア

1950年、カナダのオンタリオ州ハミルトンで、製鉄会社の副社長を務める父親と、バイオリニストの母親の間に生まれました。3人の兄と1人の姉がいます。マックマスター大学で社会福祉学を専攻していましたが、在学中にコメディに興味を持つようになり、舞台の世界へと足を踏み入れました。

カナダのコメディ劇団「セカンド・シティ」に参加し、その後テレビでも活躍するようになり、アメリカでも人気が上昇しました。人気コメディ番組『サタデー・ナイト・ライブ』のレギュラーに抜擢されたことで、全米でその名を知られる存在となり、『サボテン・ブラザース』でハリウッド映画デビューを果たしました。日本では、デニス・クエイド、メグ・ライアン共演のSFコメディ映画『インナースペース』で広く知られるようになりました。身長171cmという、どちらかというと小柄な体格を生かしたコメディ演技も彼の魅力の一つです。

『サタデー・ナイト・ライブ』から生まれた、芸能リポーターのキャラクター“ジミニー・グリック”は、ショートの代表的なキャラクターとなり、2004年には主演映画も製作されました。現在も精力的に活動を続けており、多くのトークショーにゲスト出演しています。また、テレビドラマシリーズ『ダメージ』では、コミカルなイメージを覆し、シリアスな役柄にも挑戦しています。声優としても才能を発揮しており、ティム・バートン監督の『フランケンウィニー』や『マダガスカル3』などのアニメ映画で声優を務めています。2013年には、スタジオジブリ制作の宮崎駿監督作品『風立ちぬ』の英語版吹き替え版で、黒川役の声優を担当しました。

舞台での活躍

映像作品以外にも、舞台俳優としても高い評価を得ています。1993年には、ニール・サイモン原作のミュージカル『グッバイ・ガール』に出演し、トニー賞にノミネートされました。1999年には、ブロードウェイの舞台『リトル・ミー』で主演を務め、トニー賞を受賞しました。

日本との関わり

1996年には、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭にスティーヴ・マーティンと共にゲストとして来日し、夕張市を訪問しました。この来日は、『花嫁のパパ2』のプロモーションも兼ねており、ステージ上ではマーティンと『サボテン・ブラザース』の劇中歌を披露しました。

私生活

1980年に、同じくカナダ出身の女優ナンシー・ドルマンと結婚しました。ナンシー・ドルマンは1985年に芸能界を引退し、家庭に入りました。二男一女をもうけています。後にアメリカ合衆国の市民権を取得しましたが、カナダにも家を持っています。

2010年8月、妻のナンシー・ドルマンがパシフィック・パリセーズの自宅で急逝しました。58歳でした。

主な出演作品

映画
テレビシリーズ
テレビアニメ
テレビ番組
セカンド・シティTV (1981)
SCTVチャンネル (1983-1984)
サタデー・ナイト・ライブ (1984-2006)
トレイシー・ウルマン・ショー (1989, 1990)
マーティン・ショート・ショー (1994)
スティーブ&マーティンの一生忘れちゃう夜 (2018)

関連事項

セカンド・シティ

外部リンク

Martin Short - IMDb（英語）
Martin Short - インターネット・ブロードウェイ・データベース（英語）
マーティン・ショート - allcinema

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