ミカド (企業)

株式会社ミカドは、かつて存在した住宅機器メーカーであり、システムキッチンやシステムバスなどの製造・販売を行っていました。1960年に日東ステンレス工業として創業し、その後、販売部門を分社化して1985年に株式会社ミカドが設立されました。本社は大阪市北区に置かれていました。

ミカドの歴史と特徴

創業当初の日東ステンレス工業時代から、ステンレス製品に強みを持っていました。しかし、2009年に民事再生法の適用を申請し、その後破産手続きを行い、廃業に至りました。破産前は、三和グループの一員であり、三和系の企業で構成されるみどり会の会員企業でもありました。

民事再生法適用から破産、そして事業承継へ

2009年12月24日、株式会社ミカドは関連会社3社（プロテック、ナギテック、チバテック）とともに大阪地方裁判所へ民事再生法の適用を申請し、同日保全命令を受けました。当時の負債は約176億円（2009年3月末時点、割引手形を含む）に上りました。同年12月31日には、関連会社3社と共に民事再生手続きの開始決定を受けました。同業のタカラスタンダードが支援の動きを見せていましたが、再生計画は具体化せず、2010年3月4日に大阪地裁が再生手続きの廃止を決定しました。その後、同年3月31日に大阪地裁から破産手続開始決定を受け、負債総額は163億2500万円に達しました。

破産手続き開始後の2010年3月30日、ミカドの主要取引先の一つであった飯田産業が、東京工場（旧チバテック）を買収し、株式会社ネオミカドを設立して事業を承継しました。ネオミカドは、同年6月から旧ミカド製品のアフターサービスを開始しましたが、8月には社名をファーストプラス株式会社に変更しています。

事業所

ミカドは、全国に事業所を展開していました。主な事業所は以下の通りです。

本社: 大阪市北区大淀南1-10-9
工場: 5箇所
物流センター: 2箇所
営業拠点: 47箇所
ショールーム: 39箇所

主な商品（ミカド時代）

ミカドは、システムキッチンとシステムバスを中心に、さまざまな製品を販売していました。代表的な商品は以下の通りです。

システムキッチン

レシタ
ディーノ
エスミオ
リップルⅡ

システムバス

マティーナS/M/H
シャルティナII
エマーブルES

その他

ミカドは、かつてテレビ朝日系列の番組「モーニングショー」、「お昼のマイテレビ」、「ホットライン110番」のスポンサーを務めていました。その後は、テレビのスポット枠でCMを中心に宣伝活動を展開していました。

脚注・出典

公式サイトのアーカイブ
商品情報サイトのアーカイブ

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