ミスレッド

ミスレッド (Misled) の概要

「ミスレッド」は、カナダの歌手セリーヌ・ディオンが1994年にリリースしたシングルで、アルバム『ラヴ・ストーリーズ』からの3曲目のシングルです。この曲は、同年3月28日に北米で発売され、その数週間後の4月21日には日本でもリリースされました。

音楽のスタイルと制作

「ミスレッド」はポップでダンスビートが特徴的な曲で、マーク・キンチェン（MK名義）、リッチー・ジョーンズ、シェドリック・ガイ（ザ・グルーヴ名義）、エリック・ミラー（E-スムーヴス名義）などがリミックスを手掛けています。これにより、さまざまなバージョンが制作され、リスナーに新たな楽しみを提供しました。

ライブパフォーマンス

この曲は、ディオンのライブパフォーマンスでも披露されています。ライブの様子は、1995年にリリースされたVHS/DVD『ラヴ・ストーリーズ・コンサート』や、1996年の『ライヴ!』、さらには『ライヴ・イン・メンフィス』にも収録されています。これらのライブ版は、観客の反応を直接伝える貴重な記録となっています。

ミュージックビデオ

「ミスレッド」のミュージックビデオは、1994年にランディ・セント・ニコラスの監督のもとで制作されました。この映像は、後に2001年にリリースされたセリーヌ・ディオンのベストアルバムPV集『ザ・ベリー・ベスト〜ビデオ・コレクション』に収められ、ファンに再び楽しまれる機会が提供されました。

チャート成績

このシングルはアメリカのホット・ダンス・クラブ・プレイで2週連続で第1位を獲得しました。なお、セリーヌ・ディオンにとってこのチャートでの1位は「ミスレッド」のみでしたが、14年後にリリースされた「Taking Chances」も同様の成果をあげ、彼女のこの部門でのチャート1位は2曲に増えることとなりました。さらに、カナダでは7位、イギリスで15位、ニュージーランドで31位、アメリカのビルボードホット100で23位など、多くの国でチャートインしました。特にアメリカ国内では11万5000枚の売り上げを記録しました。

再リリースと収録盤

ディオンは「ミスレッド」をイギリスで再リリースしており、これは彼女にとって「哀しみのハートビート」や「イフ・ユー・アスクト・ミー・トゥ」に続く3枚目の再リリースシングルです。この再リリースは1994年4月に40位、1995年11月には15位という成績を残しています。また、この楽曲は2008年にリリースされたベスト盤『マイ・ラヴ：アルティメット・エッセンシャル・コレクション』のヨーロッパ版にも収録されています。

収録曲のバリエーション

「ミスレッド」の各国でのシングルリリースには、さまざまな収録曲が存在します。世界版CDシングルには「ミスレッド」や「リアル・エモーション」が含まれ、オーストラリア版のCDマキシシングルには異なるリミックスが収められています。例えば、ヨーロッパ版ではリッチー・ジョーンズやMKによるリミックスが収録されており、より多様な楽しみ方ができるよう工夫されています。

「ミスレッド」は、セリーヌ・ディオンのキャリアの中でも特に重要なシングルであり、多くのファンに愛され続けています。

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