ラヴ・ストーリーズ

アルバム『ラヴ・ストーリーズ』について

セリーヌ・ディオンのアルバム『ラヴ・ストーリーズ』（英: The Colour of My Love）は、彼女の18枚目の作品であり、英語盤では3枚目のアルバムです。このアルバムは、1993年11月9日にリリースされ、ディオンの音楽キャリアにおいて重要な位置を占めています。

アルバムの制作背景

ディオンは、既にワールドメジャーデビューを果たした『ユニゾン』や、前作の『セリーヌ・ディオン』で協力した著名なプロデューサーたち、デイヴィッド・フォスター、ウォルター・アファナシエフ、ダイアン・ウォーレンと再びタッグを組みました。これにより、アルバムは彼女の内面的な感情を表現する作品に仕上がっています。このアルバムの成功は、彼女の名声を世界に広げる重要な要素となりました。

ヒットシングル

アルバムからは、多数のシングルがリリースされ、特に「めぐり逢えたら・愛のテーマ」や「パワー・オブ・ラヴ」は大ヒットを記録しました。「めぐり逢えたら・愛のテーマ」は映画『めぐり逢えたら』の主題歌であり、ドリス・デイのカバー曲としても知られています。また、「パワー・オブ・ラヴ」は1985年にジェニファー・ラッシュがリリースした曲のリメイクです。さらに、「ミスレッド」、「シンク・トワイス」、「オンリー・ワン・ロード」、「ネクスト・プレイン・アウト」といった楽曲も多くのリスナーに愛されました。

ボーナストラックと再リリース

アメリカ版以外のリリースにおいて、スペインでのプロモーションのために作られた「ジャスト・ウォーク・アウェイ」がボーナストラックとして追加されました。また、1995年10月21日には日本で『ラヴ・ストーリーズ・スペシャル・エディション』が再リリースされ、その中には「トゥ・ラヴ・ユー・モア」という曲がボーナストラックとして収録されました。この「トゥ・ラヴ・ユー・モア」は、日本においてナンバーワンヒットを記録するなど、非常に人気の高い楽曲となりました。

結婚とプライベート

このアルバムのリリース時期には、ディオンのマネージャーであるルネ・アンジェリルとの関係や結婚が取り沙汰されました。結婚が発表された際、アンジェリルはアルバム名をもじって「the colour of her love（彼女の愛の色）」と表現しました。

受賞歴

アルバム『ラヴ・ストーリーズ』は、ディオンにとって多くの栄誉をもたらしました。彼女は「めぐり逢えたら・愛のテーマ」と「パワー・オブ・ラヴ」この2曲でグラミー賞を受賞したほか、「シンク・トワイス」ではアイヴァー・ノヴェロ賞を、「トゥ・ラヴ・ユー・モア」では日本ゴールドディスク大賞を受賞しました。また、アイルランドレコード音楽協会賞や、ワールド・ミュージック・アワードのWorld’s Best Selling Canadian Female Recording Artist of the Yearなど、多数の賞を獲得しました。さらに、ジュノー賞やフェリックス賞の受賞、アメリカン・ミュージック・アワードへのノミネートも果たしました。

コンサートツアー

このアルバムを支持する形で、ディオンは「The Colour of My Love Concert」というライブツアーを展開し、ファンの期待に応えました。このツアーでは、アルバムの楽曲だけでなく、彼女の魅力を存分に引き出したパフォーマンスが繰り広げられました。これにより、彼女の音楽はさらなる芳醇なプロファイルを獲得し、ファンの心に深く刻まれることとなりました。

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