ミッキー・ロリッチ

マイケル・スティーブン・ロリッチの経歴

マイケル・スティーブン・ロリッチは1940年にアメリカのオレゴン州ポートランドで誕生し、メジャーリーグベースボール（MLB）で名投手として知られるようになりました。彼は1958年にデトロイト・タイガースと契約し、1963年5月12日にクリーブランド・インディアンスとの試合でメジャーデビューを果たしました。初年度の成績は5勝9敗、防御率3.55とまずまずの出発だったのです。

ロリッチは翌1964年にメジャー初完封を記録すると、その年は特に素晴らしい成績を残しました。18勝9敗、防御率3.26、192奪三振をマークし、6度の完封を達成しました。また、この年は球団史上初のワールドシリーズ制覇にも貢献。特に1968年のワールドシリーズでは、2つの完投勝利を挙げ、最終第7戦ではボブ・ギブソンを相手に見事な投球を披露しました。この活躍により、ロリッチはシリーズMVPを受賞することとなります。

その後の1969年には、自身初のオールスターゲームに選出され、キャリアハイの成績を残しました。前半戦で13勝2敗という圧倒的な成績を収めたものの、後半戦は調子を崩し、結局19勝11敗ながらもリーグ2位の271奪三振を記録しました。1971年には25勝と308奪三振を挙げ、最多勝利と最多奪三振を達成。リーグ最高の成績にも関わらず、サイ・ヤング賞では2位に終わる悔しい結果に。

1972年には再びオールスターゲームに選出され、シーズンで22勝14敗、防御率2.50と素晴らしい成績を残しました。彼はチームを地区優勝へと導く重要な役割を果たしましたが、ポストシーズンは思うようにいかず、チームは敗退してしまいます。1973年は連勝と連敗を繰り返し、シーズン全体で16勝15敗と精彩を欠く結果に終わりました。

その後、1975年にはスランプが続き、最終的にはニューヨーク・メッツにトレード移籍となります。メッツでは1976年に管理された成績を残すも、1977年は登板機会を失い、1978年にはサンディエゴ・パドレスと契約してリリーフとしての役割を持ちました。しかし、その年は防御率1.56ながら勝ち星はつかず、1979年には解雇され、現役を引退します。

主な成績とタイトル

ロリッチのキャリアにおいては、最多勝1回、最多奪三振1回のタイトルを取得した他、ワールドシリーズMVPに輝くなど、多くの名場面を演出しました。また、1971年にはリーグの最多勝利と最多奪三振を獲得しており、その功績は今でも語り継がれています。彼の背番号29は、ロリッチの優れた成績を象徴するものであり、彼の残した記録はメジャーリーグ史上に名を刻むものとなりました。彼の挑戦的な姿勢は後の選手たちにとって、模範となり続けています。

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