ミット

ミット (mitt) の概要

ミット（mitt）は、野球やソフトボールにおいて重要な役割を果たす防具で、特にキャッチャーや一塁手が使用します。ミットの形状は、投球や打球を効果的に捕えるために特に設計されています。英語では「mitt」とは「mitten」に近い意味を持っていますが、野球用語としてはミットが特に使われています。

キャッチャーミットとファーストミット

野球において、ミットには主に二つの種類があります。一つは捕手が使用する「キャッチャーミット」、もう一つは一塁手が使用する「ファーストミット」です。キャッチャーミットは、一般的に丸みを帯びた形状をしており、投手の投球を捕えるのに適したデザインです。端の部分は厚めに作られており、突き指を防ぐための工夫が施されています。親指の部分は独立していますが、他の指は一体化しており、指が分かれている一般的なグローブとは異なります。

ファーストミットは、他の内[[野手]]と協力してプレーするために特に大きく、広範囲にわたって捕球できるように設計されています。これは、一塁手が相手の打球を捕り、他の内[[野手]]からの送球を受けやすくするためです。ソフトボールでは、キャッチャーミットとファーストミットが一つの防具で兼用されることがよくあります。

規則と制限

公認野球規則では、ミットは捕手と一塁手専用の器具として明記されていますが、他のポジションにおける使用制限は特に定められていません。そのため、各協会による補足規則がない限りは、グローブの規定に従った範囲内であれば、他のポジションでもミットを使用することが可能です。実際に、親指側が広く作られている「サードミット」と呼ばれる特別なミットを製造しているメーカーもあります。

また、捕手がファーストミットや一塁手がキャッチャーミットを使用することもできるため、サイズの規定を遵守すればグローブも使用できます。たとえば、ティム・ウェイクフィールドというナックルボーラーとバッテリーを組んだ捕手がファーストミットを使用した実例が存在します。

ただし、一般的にはミットはグローブよりも大きなサイズで作られていますし、キャッチャーミットはファーストミットよりも大きい形状が推奨されていることが多いです。また、安全性の観点からも、特にリトルリーグでは、捕手はキャッチャーミット以外を使用できない規則があります。

ソフトボールにおいては、すべてのポジションでグローブの使用が許可されていますが、ミットは一塁手と捕手のみに使用が制限されています。これにより、各ポジションのプレイスタイルに最適な防具が求められています。

このように、ミットは野球やソフトボールにおけるプレイやルールと密接に関連しており、選手にとって欠かせない道具となっています。

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