ミヤビペルセウス

ミヤビペルセウスは、2000年生まれの日本の元競走馬です。主に障害レースで活躍し、2007年には重賞である新潟ジャンプステークスを制覇しました。

キャリアは2002年9月、新潟競馬場での平地戦でスタートしましたが、デビュー戦は14着と大敗を喫しました。初勝利を挙げるまでには時間を要し、8戦目となった2003年8月にようやく初勝利を手にします。その後はダートの1600メートルから1800メートルの距離を中心にレースに出走し、クラスは1000万下まで昇級しましたが、勝ちきれないレースが増え、成績は頭打ちの状態となりました。

状況を打開するため、2006年7月に障害競走への転向を決断します。転向2戦目で早くも障害での初勝利を挙げましたが、その後は再び精彩を欠き、惨敗が続きました。障害レースの合間には平地戦にも何度か出走しましたが、そちらでも好結果を得ることはできませんでした。

しかし、2007年に入ると状況が一変します。4月に行われた中山競馬場での障害オープン戦で、12番人気という低評価ながら2着に好走し、才能の片鱗を見せました。続く障害オープン戦も連勝し、特に2戦目ではコウエイトライに2秒6という大差をつける圧勝劇を演じ、注目を集めます。この勢いのまま迎えた新潟ジャンプステークスでは単勝一番人気に支持されました。レースでは序盤から主導権を握り、そのまま押し切って優勝を果たし、障害オープンからの3連勝で念願の重賞初制覇を飾りました。

重賞制覇後、次走のイルミネーションジャンプステークスに出走しましたが、長期休養明けのためか、レース運びはスムーズさを欠き、飛越にも精彩が見られず11着と大敗。続く中山大障害でも同様に11着に敗れ、連勝の勢いを維持することはできませんでした。

2008年の初戦となった春麗ジャンプステークスでも再び一番人気に推されましたが、結果はまたも11着に終わります。その後、5月の障害オープンでは2着と巻き返しを見せました。夏以降は重賞戦線で善戦するレースが増え、東京ハイジャンプと新潟ジャンプステークスで共に4着、阪神ジャンプステークスでは3着と掲示板を確保する健闘を見せます。しかし、秋の京都ハイジャンプでは13着と大敗するなど、安定した成績を残すには至りませんでした。

2009年は久々に平地のレースで始動し、9着となります。続く阪神スプリングジャンプでは13番人気と評価を落としていましたが、見事に3着と好走し、ベテランの意地を見せました。その後、5月30日にも平地戦に出走しましたが13着に大敗。夏の障害重賞では、東京ジャンプステークスと新潟ジャンプステークスで共に3着に入り、得意の舞台で再び上位争いを演じました。しかし、9月の阪神ジャンプステークスでは10着に敗れ、これが結果的にキャリア最後のレースとなりました。その後レースに出走することなく、2011年5月18日付で競走馬登録を抹消され、千葉県香取市にある北総牧場にて乗馬として第二の馬生を歩み始めました。

ミヤビペルセウスの血統背景を見ると、母の全兄弟には中央競馬でG1を3勝し天皇賞（秋）などを制した名馬ニッポーテイオーや、エリザベス女王杯優勝馬のタレンティドガールといった活躍馬がおり、優秀な血を受け継いでいました。

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