タレンティドガール

タレンティドガール

タレンティドガールは日本の名競走馬であり、繁殖牝馬としても知られています。そのデビューは4歳の1月で、初レースでは3戦目にて勝利を収めました。当時の騎手は田原成貴であり、彼はこの馬のスタートとなるレースでマックスビューティの手綱を握っていました。その後、芝のレースに挑み、メジロライアンの姉であるメジロフルマーを抑えて2勝目を手にしました。

しかし、フラワーカップでは不本意な結果となり11着に沈み、レースのローテーションも厳しい状況の中、彼女はダービーの舞台、オークスに目を向けました。オークスでは圧倒的人気を誇ったマックスビューティを相手にし、見事に3着を確保しましたが、当時の注目度はそれほど高くはありませんでした。

その後、北海道の条件戦で勝利を収めるも、エリザベス女王杯の前哨戦であるクイーンステークスでは3着に甘んじました。しかし、エリザベス女王杯では4番人気として出走し、外から差し切って重賞初制覇を成し遂げました。この勝利は馬主の十三回忌にあたる特別な日であり、タレンティドガールの名前の由来でもある「才媛」にふさわしい結果となりました。

彼女の兄であるニッポーテイオーも、天皇賞・秋やマイルチャンピオンシップを制し、兄妹で1ヶ月に3勝を挙げたことは特筆すべき成果です。競走生活が終わると、彼女は有馬記念と中山牝馬ステークスにも挑戦しましたが、結果的に引退を決意しました。

繁殖牝馬としての活躍

引退後、タレンティドガールは生まれ故郷である千代田牧場にて繁殖牝馬として新たな道を歩みました。競走馬時代のライバルであったマックスビューティと同様に、ヨーロッパでナシュワンやソヴィエトスターと交配を試みましたが、期待に反して不受胎のケースが多く見られました。

彼女の産駒では、シンコウシングラーがセントライト記念とアルゼンチン共和国杯で3着に入る結果を残しました。また、彼女の孫世代においても重賞勝ち馬が誕生し、エーシンホワイティ（ファルコンステークス、ニュージャンプステークス）、ホエールキャプチャ（ヴィクトリアマイル）などが名を馳せています。

2008年11月13日、タレンティドガールは老衰のため安楽死の措置を受け、24歳でこの世を去りました。その生涯を通じて、競走馬として、また繁殖牝馬として数々の思い出と記録を残した彼女の存在は、今も多くの人々の心に息づいています。

産駒一覧と血統

タレンティドガールの半兄にはニッポーテイオーがいます。また、近親にはダイワテキサスやミヤビペルセウスが名を連ねています。彼女の存在は、競馬界における多くの名馬たちの血脈を支え続けており、その影響は今なお広がっています。

もう一度検索