ミラレム・ピャニッチ

ミラレム・ピャニッチ

ミラレム・ピャニッチ（Miralem Pjanić）は、1990年4月2日にボスニア・ヘルツェゴビナのトゥズラで生まれたサッカー選手です。彼は現在、ロシアのPFC CSKAモスクワに所属し、元ボスニア・ヘルツェゴビナ代表選手としても知られています。ピャニッチは主にミッドフィールダーとして活躍し、そのプレースタイルには優れたパス能力とフリーキックの技術が特徴です。

幼少期とサッカーキャリアの始まり

彼はユーゴスラビアの社会主義体制下で生まれ、ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争を避ける形でルクセンブルクに移住しました。幼少期からサッカーに強い関心を持ち、7歳の時に地元のサッカークラブ、FCシフランジュ95のユースチームに加入しました。14歳でフランスのFCメスの下部組織に移り、ここでその能力を開花させていきます。

クラブキャリア

FCメス

2007年、17歳でFCメスのトップチームにデビューし、その半年後にはプロ契約を結びました。彼の初得点は2007年12月のFCソショー戦でのペナルティキックでしたが、2008年にオリンピック・リヨンに移籍することとなりました。

ASローマ

ピャニッチは2011年にASローマに移籍し、ここで中盤の主力として活躍しました。特に2014-15シーズンには10アシストを記録し、翌2015-16シーズンには10ゴール12アシストという成績を残し、チームを3シーズン連続でチャンピオンズリーグ出場圏内に導きました。彼のアシストは2年連続でリーグ最多となりました。

ユヴェントスFC

その後、2016年にユヴェントスFCに移籍し、契約は5年間、移籍金は3200万ユーロでした。ユヴェントスでのプレーでは、サッスオーロ戦で初ゴールを決め、2020年にはFCバルセロナに移籍するまで多くのタイトルを獲得しました。

FCバルセロナとその後

2020年にバルセロナへ加入しましたが、そのシーズンは新型コロナウイルスの影響を受けました。その後、2021年にはベシクタシュJKへのレンタル移籍を経験し、さらに2022年にはシャールジャFCにフリー移籍。2023年にはPFC CSKAモスクワに加入しました。

代表キャリア

彼はU-19ルクセンブルク代表を経て、2008年のブルガリア戦でボスニア・ヘルツェゴビナA代表デビューを果たしました。2010年のガーナ戦では代表初ゴールを記録し、2024年5月に代表引退を発表しています。

プレースタイル

ピャニッチはその鋭い視野とパス精度で知られ、長短のパスを自在に操ります。かつてはシャドーストライカーとして活躍しましたが、キャリアを通じてプレイメーカーとしての役割を果たす選手へと成長しました。ユヴェントスでは中盤に配置され、主に前線へのパス供給を担当し、攻撃の核としての役割を果たしています。特に、フリーキックに関しては19-20シーズンには高い成功率を誇る選手として知られました。

人物

ピャニッチはムスリムであり、フランス人の妻との間に1人の息子がいます。また、彼は5カ国語を駆使できるマルチリンガルでもあり、その多様なバックグラウンドは彼のサッカーキャリアにも影響を与えています。

成績とタイトル

彼のキャリアには、ユヴェントスFCでのセリエAタイトル獲得や、バルセロナでのコパ・デル・レイ制覇など、多くの成功があります。また、個人としてもセリエAのチーム・オブ・ザ・イヤーに選ばれるなど、これまでの成果は多岐に渡ります。彼の将来がどうなるか、今後も注目が集まります。

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