ミンゴ (潜水艦)

USS Mingo (SS-261)の概要

USS Mingo (SS-261)は、アメリカ海軍に属するガトー級潜水艦のひとつであり、カリブ海に生息するフエダイ科の一種であるベニフエダイからその名が由来しています。1943年に就役し、太平洋戦争中に7回の哨戒任務を遂行し、戦功を重ねました。加えて、戦後は日本の海上自衛隊に貸与され、「くろしお」という艦名で活動していました。

艦歴の詳細

起工から就役まで

ミンゴは1942年3月21日にコネチカット州のエレクトリック・ボート社で建造が始まりました。1942年11月には進水し、艦長ラルフ・C・リンチJr.少佐の指揮のもと、1943年2月12日に正式に就役しました。初めての出航はロングアイランド沖で、その後ニューポートの水雷ステーションでの作戦活動に従事しました。

初期の哨戒任務

初の哨戒は1943年6月に行われ、パラオ方面に向かいました。7月12日には輸送船団を発見し、攻撃を実施。6,000トン級の輸送船を撃沈したと見られ、その後も様々なバトルを経験しました。その後の9月29日からの2回目の哨戒では、マーシャル諸島やカロリン諸島方面での偵察と攻撃を行い、多くの弾薬を消費しつつ任務を遂行しました。

更なる哨戒活動

1944年に入ると、ミンゴは3回目と4回目の哨戒を行い、特に南シナ海やセレベス海での活動が目立ちました。これらの哨戒では敵艦船との交戦もあり、実際に艦艇を沈める成果もあります。この期間中には艦長が交代し、その後の作戦も続けました。

戦後の展開

最後の戦争任務の後、ミンゴは1945年2月に南シナ海で台風による損傷を受け、一時的にフリーマントルに戻って修理を受けました。その後も数回の哨戒を行い、最終的には1945年8月に戦争が終わるまで活動を続けました。

海上自衛隊への貸与

戦後、ミンゴは1947年に退役し、その後1955年に再就役を果たし、「くろしお」（SS-501）として海上自衛隊に貸与されました。この名称のもと、1966年まで活動を続け、最終的には1970年にアメリカに返還されました。返還後は、佐世保で解体される運命を辿ります。

戦功と称賛

USS Mingoはその活動の中で5個の従軍星章を受章し、特にその戦果は記憶に残るものでした。7度の哨戒のうち5回の成功は、その艦の能力を示し、戦争中の重要な役割を果たしました。

結論

USS Mingoの歴史は、アメリカ海軍の潜水艦が第二次世界大戦で果たした重要な役割を象徴しています。彼女の活躍は、当時の海戦における戦術や戦略の進化を体現しており、今なお多くの人々に語り継がれています。

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