メイコン (重巡洋艦)

メイコン (USS Macon, CA-132)

メイコンはアメリカ海軍の重巡洋艦で、ボルチモア級重巡洋艦の11番艦として1945年に就役しました。その艦名はジョージア州の都市メイコンに由来し、同名の艦としては2隻目となります。

艦歴の始まり

メイコンは1943年6月14日にニュージャージー州カムデンのニューヨーク造船所で起工され、1944年10月15日に市長夫人によって進水しました。艦は1945年8月26日にフィラデルフィアで就役し、艦長エドワード・E・パレの指揮のもと、艦隊演習や試験任務を行いました。

初期の任務と試験

整調航海後、メイコンは第8艦隊に配属され、カリブ海での演習を行った後、試験機材の装着が行われました。これにより、メイコンは新型機材の試験船及び対空砲撃訓練艦として活躍し、予備役兵の訓練も行いました。特に1948年の夏には海軍士官学校生が訓練のために乗艦していました。

再就役と朝鮮戦争

1950年に朝鮮戦争が勃発すると、メイコンは6月に再就役し、10月16日に再度フィラデルフィアで就役しました。回復訓練の後は、アトランティック艦隊の第6巡洋艦隊の旗艦として活躍することになりました。その後1959年末まで、メイコンは海軍兵学校生の訓練巡航を行いながら、様々な任務を遂行しました。

海外任務や演習

1956年にはスエズ動乱が起き、地中海東部での偵察巡航を実施しました。さらに、1957年には北海と北極海で行われたNATO演習「ストライク・バック」にも参加。また、ミサイル発射装置を装備し、ノースカロライナ州沖で初のレギュラスミサイル発射を成功させるなど、先進的な技術の実験も行いました。

緊急救助と悲劇

1959年1月、メイコンは海上で火災を起こしたイタリアの商船マリア・アマタの救助に向かいました。乗組員は消火作業を試みましたが、商船は沈没。その後、メイコンは乗組員をスペインのバレンシアへ輸送しました。また、親善訪問の際には楽団を乗せた巡航が行われ、ブラジルの公式晩餐会での演奏中に悲劇的な航空事故が発生しました。

最後の任務と除籍

メイコンは1961年3月10日にフィラデルフィアで予備役となり、1969年には除籍が決まりました。1973年にはスクラップとして廃棄され、長い歴史に終止符を打ちました。

関連項目

メイコンに関連する項目として、アメリカ海軍艦艇一覧やアメリカ海軍巡洋艦一覧があります。興味があれば、これらの外部リンクを参考にしてみてください。

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