メイショウカズサ

メイショウカズサ：ダート界の王者、その輝かしい軌跡

メイショウカズサは、2017年4月29日生まれの競走馬です。馬名の由来は冠名に「上総（かずさ）」を組み合わせたもの。その競走生活は、華々しい重賞勝利の連続でした。

2018年のセレクトセールで高額落札されたメイショウカズサは、2歳時には4戦して2着1回と、潜在能力の高さを示唆する結果を残します。3歳になると、3戦連続2着という経験を経て、3歳未勝利戦で初勝利を挙げます。その後は勢いに乗って1勝クラスを制覇し、2連勝。さらに九州スポーツ杯でも逃げ切り勝ちを収め、11月の栞ステークスでは7馬身差の圧勝でオープンクラスへと昇格しました。

4歳となった2021年は、メイショウカズサの真価が問われる年となりました。7月11日に行われたプロキオンステークス。5番手追走から直線で鋭く伸び、先行馬を差し切り重賞初制覇。さらに、前日にホッコーハナミチが更新したばかりのダート1700メートルのコースレコードを0.5秒も更新する衝撃的な勝利を収めました。

続く阿蘇ステークスでは6着に終わりますが、その後、地方競馬の白山大賞典に遠征。不良馬場の中、スタートから先頭に立ち、快調なペースで逃げ続けます。前年の覇者マスターフェンサー、スワーヴアラミス、そして船橋のミューチャリーといった強豪の追撃を3馬身差で退け、見事重賞2勝目、そして地方交流重賞初制覇を飾りました。このレースでもレコードタイムを記録するなど、その圧倒的な強さを証明しました。

そして、重賞3連勝がかかった浦和記念。ゲート入りを嫌がる場面もありましたが、レースでは先手を取り、直線では迫るタービランスを2馬身差で振り切り、重賞3勝目を達成しました。

メイショウカズサの血統背景にも注目すべき点があります。4代母はマルゼンスキー（JRA顕彰馬）の半妹であるマルゼンキール。さらに、その近親には浦和記念などの重賞勝ち馬であるブルーラッド、シンザン記念勝ち馬のゴウゴウキリシマ、関屋記念勝ち馬のレッツゴーキリシマといった活躍馬が名を連ねています。

メイショウカズサは、その卓越した逃げ切り能力とダートへの高い適性を武器に、数々の重賞競走を制覇しました。その活躍は、多くの競馬ファンに感動と興奮を与え、ダート界に新たな歴史を刻んだと言えるでしょう。類まれな才能と、それを支える強靭な精神力、そして関係者全員の努力が、メイショウカズサという偉大な競走馬を作り上げたのです。今後の活躍にも期待が高まります。

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