メイショウスザンナ

メイショウスザンナは、2009年4月27日生まれの日本の競走馬、そして繁殖牝馬です。2015年のクイーンステークス優勝という輝かしい実績を残しました。馬名の由来は、所有者である松本好隆氏が命名し、冠名にモーツァルトのオペラ『フィガロの結婚』のヒロインの名前を組み合わせたものです。

2011年、JRAブリーズアップセールにおいて松本好隆氏に落札され、競走馬としてのキャリアをスタートさせました。デビューは同年7月、京都競馬場での2歳新馬戦でしたが、6着と結果を残せませんでした。その後も苦戦が続きましたが、3戦目にして初勝利を掴みます。

2012年には、フラワーカップで重賞初挑戦を果たしました。好位をキープしながら直線でスパートをかけましたが、オメガハートランドに阻まれ2着に終わりました。続く桜花賞では5着、優駿牝馬では9着と健闘を見せましたが、秋華賞では18着と結果を残せませんでした。

2013年は思うような結果が出せず、1000万下クラスに降級することになりました。しかし、そこから這い上がろうと懸命に走り続け、2014年3月、約2年ぶりに勝利を収めます。そして7月にはテレビユー福島賞を制し、オープンクラスへの再昇格を果たしました。同年8月には北九州記念に挑戦しましたが、17着と悔しい結果に終わりました。

2015年、ついに転機が訪れます。クイーンステークスで、後方から鋭い末脚を発揮し、レッドリヴェールを差し切って見事優勝。重賞初制覇を飾りました。この勝利は、馬主の松本好隆氏にとっても初の重賞制覇となりました。この年は、京都牝馬ステークスで9着、福島牝馬ステークスで3着と好成績を残しました。

クイーンステークス優勝後もレースに出走を続けましたが、2016年3月の中山牝馬ステークスで3着に入ったのを最後に、思うような結果を残すことができず、2017年1月に競走馬登録を抹消、引退しました。

引退後は、繁殖牝馬として浦河町の赤田牧場で繋養されています。その血統背景には、ミサトクイン（1974年関東オークス）、ホクセーミドリ（1979年ラジオたんぱ賞）、メイショウホムラ（1993年フェブラリーハンデキャップ）、アインブライド（1997年阪神3歳牝馬ステークス）など、数々の活躍馬の名が連なります。

メイショウスザンナは、競走馬時代には幾多の苦難を経験しながらも、持ち前の粘り強さと潜在能力でクイーンステークス制覇という偉業を成し遂げました。そして現在は、新たな才能を秘めた仔馬たちの誕生に貢献しています。その競走馬としての輝かしい経歴と、繁殖牝馬としての未来に、多くの競馬ファンが期待を寄せています。今後の活躍にも注目です。

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