メイショウテッコン

メイショウテッコンは、2015年4月17日、北海道で生まれた競走馬です。馬名の由来は冠名と「鉄の魂」を組み合わせたもの。2016年のセレクションセールで1600万円で落札され、競走馬としてのキャリアをスタートさせました。

栗東・高橋義忠厩舎に入厩したメイショウテッコンは、2017年9月3日、小倉競馬場での新馬戦でデビュー。見事勝利を収め、父マンハッタンカフェのJRA通算1000勝目を飾るという快挙を達成しました。続く黄菊賞では6着と結果を残せませんでしたが、梅花賞では逃げの戦法で2勝目を挙げ、その潜在能力の高さを示しました。

皐月賞トライアルの若葉ステークスでは6着と悔しい結果に終わりましたが、京都新聞杯では12番人気ながら5着と健闘。白百合ステークスでは、1000m59秒0というハイペースで逃げ切り、3勝目を手にしました。

重賞初挑戦となったラジオNIKKEI賞では、トップハンデタイの56キロを背負いながらも、好位からレースを進め、直線で抜け出し、フィエールマンの猛追を半馬身差で退け、重賞初制覇を飾りました。この勝利は、生産者である下屋敷牧場にとっても、JRA重賞初制覇という大きな喜びとなりました。

秋初戦の神戸新聞杯では3着と好走しましたが、菊花賞では14着と大敗。2019年初戦の日経新春杯では9着と振るいませんでしたが、続く日経賞では、再び逃げの戦法で勝利。重賞2勝目を挙げました。しかし、天皇賞・春では11着と大敗し、その後、脚部不安を発症し、長期休養に入ることになりました。

2021年3月21日、競走馬登録を抹消され、現役を引退。華々しい競走馬生活に幕を閉じました。引退後は東京競馬場、その後中山競馬場で誘導馬として活躍しています。

メイショウテッコンの母、エーシンベロシティは中央競馬では5戦未勝利でしたが、地方競馬では53戦13勝という輝かしい成績を残しました。引退後は下屋敷牧場で繁殖牝馬となり、メイショウテッコンはエーシンベロシティの2番仔にあたります。地方競馬で活躍した母譲りのスタミナと、逃げ馬としての実力を兼ね備えたメイショウテッコンは、多くのファンを魅了した名馬でした。その活躍は、日本の競馬史に刻まれるでしょう。

メイショウテッコンの血統背景、競走成績、そして誘導馬としての第二のキャリアなど、その全貌を詳細に紐解き、競走馬としての生涯を振り返りました。 彼の活躍は、競馬ファンにとって長く記憶に残るものとなるでしょう。そして、その勇ましい走り、そしてその「鉄の魂」は、これからも多くの人々の心に刻まれ続けることでしょう。

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